「選挙の道具」―。竹富町の…

 「選挙の道具」―。竹富町の役場移転問題を揶揄する石垣市民の声だ。竹富町の長年の懸案事項となっている役場移転問題だが、長年報道されるなか、部外者であるはずの石垣市民からも批判の声が聞こえてくるようになっている◆川満町長は12年の3月議会に役場移転対策事業として本庁舎の移転費と石垣支所の建設費を一旦は計上したがその後、一転して予算案を取り下げた。その後の町長選挙で役場移転を政策としてアピール。移転の是非を住民投票に問う事はないとしていたがその後、住民投票の実施を公約に取り入れ、2度目の当選を果たしている◆竹富町議会議員のなかに、役場移転に明確に反対する議員はいないことから、住民投票の早期実施は間違いないと思われていたが、未だ足踏み状態が続いている◆6月議会でも役場移転に係る住民投票について質問した議員がいたが、川満町長は「すぐに行う事はない。今は、移転した場合の不利性を解消する7本の柱に力点を置く」などと、答弁◆一度は予算化に踏み込んだ町長の発言とは思えない慎重な姿勢だ。移転の是非に関わらずこのまま役場の設置場所も定まらないようでは竹富町の将来像が描けない。「また町長選挙の前に問題がクローズアップされるだけ」との声も聞こえてくる。