裁判員制度は問題あり 蓮坊 公爾

 ついに危惧していた事が現実に起きてしまった。強盗殺人事件の裁判員を務めた女性が、国を提訴した。それは、殺害現場の写真を見て嘔吐。その結果、急性ストレス障害になってしまった。食事も出来ぬそうである。


 この女性も指摘しているが、この制度は国民の拒否を原則認めていない。呼び出しには応じる義務が、強制力を伴って被さってくる。しかし、中西輝政京大教授も指摘していたが、こうした強制は、「意に反する苦役」なる人身の自由を保障する権利である一二条人権の濫用禁止、一三条の幸福追求に対する国民の権利。これらの「基本的人権の保障」を著しく損ねる行為でもある。自由利益の保護にも違反しているのである。特に不可解なのは、こうした憲法無視の「裁判員制度」をなんら異議を唱える事なく同意している国会議員と裁判所・弁護士会の見識を疑ってしまう。国民軽視の際たるものである。(埼玉県さいたま市、文芸評論家)