参院選では革新系現職の糸数慶子氏が…

 参院選では革新系現職の糸数慶子氏が当選したが、八重山では自公の安里政晃氏が勝利。衆参の「ねじれ」は解消されたが、選挙結果では沖縄本島と八重山の「ねじれ」が出現した◆理由はいろいろと考えられるが、第一に、八重山の現状は革新に対して自公が優位という選挙力学が挙げられる。昔から「八重山は保守と革新が半々で、公明がついたほうが勝つ」という俗説があった。当たらずといえども遠からず、というところか◆選挙戦終盤に安倍首相が石垣入りした効果も大きかった。首相が本島を訪問するのは珍しくないが、八重山には復帰後初だ。離島住民の中には、首相を直接見る機会は一生に一度だという人もいる。投票率は5割を切る低迷ぶりだったが、何とか前回参院選を上回ったのは、首相の来島効果かも知れない◆いずれにせよ糸数氏が勝利者になった。米軍基地に対し、より徹底して「ノー」を突きつける姿勢が本島の有権者に評価されたようだ◆安里氏は自民公認にもかかわらず、党本部の意向にさからって普天間飛行場の県外移設を掲げたが、有権者の信頼を得られなかった。そればかりか、普天間移設が選挙戦で争点にならないという弊害も生んだ。そもそもの選挙戦略にボタンの掛け違いがあったのではないか。