与那国町長選が告示された・・・

 与那国町長選が告示された。自衛隊配備を推進する現職、外間守吉氏と、配備に反対する新人、崎原正吉氏の一騎打ちだ◆自衛隊配備の是非が争点とはいえ、よく見ると「保守」「革新」という理念が対立軸になっているわけではない。一応、「保守」があり「革新」があるが、その時々の政治状況や人間関係によって、政治家の立ち位置は流動的になる。そのことを示すのが両候補のプロフィールだ◆かつて、外間氏は革新系の町議として活動し、崎原氏は保守系の政治運動に携わっていたことがあった。つまり両候補は「元革新」の保守候補と「元保守」の革新候補であり、全国広しといえど、こうしたユニークな対決は与那国町くらいではないか◆こうした実例を見ると「保守」といい「革新」と言っても、その境は曖昧かも知れない、と思われる◆たとえば西欧的な概念でいう自由主義と共産主義の対立のような、根本的な世界観の対立といったものが、そのまま日本語でいう「保守」「革新」の断絶を意味しているとは限らない。早い話が、平和と豊かさを希求する気持ちは誰でも同じであり、特に地方政治では「保守」「革新」とは、ゴールは同じでも手法が違うことを示す技術的な用語に過ぎない。保革とはしばしば、単なるしがらみであったりするのだ。