映画は必ずと言っていいほど…

 映画は必ずと言っていいほど、音楽とともにある。秀逸な映画音楽は、ストーリーの面白さを2倍、3倍にもするし、メッセージをより強烈に刻印する。もちろん、映画音楽が、映画そのものを超えて生き続けることもある◆31年前の8月29日に死去した女優、イングリッド・バーグマンが出演した「カサブランカ」の挿入歌は「時の過ぎゆくままに」。映画のストーリーは思い出せなくても、哀愁に満ちた歌声は、バーグマンのたぐいまれな美貌とともに、強く脳裏に刻み込まれた◆68年に製作された冬季オリンピックの記録映画「白い恋人たち」を見たことがある人はもう少ないかも知れないが、フランシス・レイが作曲したメインテーマを知らない人はほとんどいないだろう。けだるくて、胸を締めつけられるようなメロディだ◆オリバー・ストーン監督の「JFK」のテーマも印象的。若くして倒れた大統領への挽歌のようなおもむきがあり、癒しの音楽が、逆に映画の緊張感を引き立てていた◆最近、誰でも知っていそうなのは、映画ではないがNHKの朝ドラ「あまちゃん」の音楽。胸が弾むようなあのテーマは、携帯電話の着メロなどとしても人気のようだ。音楽は映画やドラマだけでなく、人生そのものにも活気をもたらす。