八重山教科書問題で近く…

 八重山教科書問題で近く大きな動きがありそうだ。竹富町の教科書採択が教科書無償措置法の違法状態にあると判断されたことを受け、文部科学省は近く、地方自治法に基づく是正要求を出す方針を固めた◆下村博文文科相は1日の記者会見で「昨年暮れから再三再四、県教委を通じていろいろと指導助言を行ったが改善しない。法治国家のあり方として是正要求を考えている。政府内で一定の手続きが終われば即、出したい」と明言した◆八重山地区で定められた教科書採択の唯一のルールは、八重山採択地区協議会が教科書を選定する、というものだ。協議会は中学校公民教科書として育鵬社版を選定し、石垣市、与那国町は選定結果に従ったが、竹富町のみ独自の採択権を主張し、東京書籍版を採択した◆国の判断は明確だ。竹富町に対し、育鵬社版を採択し直すよう求めている。これに対し、慶田盛教育長は「教科書採択から2年も経って、なぜあえて、こういうことをやるのか」と反発している。だが国としては、現状を黙認することは違法状態を黙認することにほかならず、法治国家のあり方として看過できない、ということだろう◆あれから2年、まだ混乱が続いていることのほうが驚きだ。早急に問題の収拾を図ってほしい。