尖閣諸島の周辺海域で…

 尖閣諸島の周辺海域で領海侵犯を繰り返している中国公船「海警」だが、日本の巡視船を上回る難敵に直面しているようだ。台風である。台風23号の接近で3日現在、「海警」は尖閣周辺からいなくなっている◆台風近づく、というニュースを聞いたとたん、「海警」は大慌てで逃げ出す。いくら周辺海域で「パトロールを常態化した」と強がっていても、しょせんは遠い中国大陸からやって来ているだけに、いざという時に避難するところがない。世界には「尖閣をコントロール下に置いた」と宣言しているが、台風が来るや否や遁走する「海警」の姿を見れば、それが嘘であることは明白になってしまう◆沖縄、八重山は「台風銀座」と呼ばれる台風の常襲地帯。「海警」の乗員は、今ごろになって「とんでもない所へ来てしまった」と後悔しているのかも知れない◆「海警」は、尖閣周辺に出漁する日本漁船に対しても及び腰になっている。かつては「右翼漁船の取り締まり」と称して威嚇を繰り返していたが、最近は見て見ぬふりなのだ。不測の事態が発生することを恐れた上層部の指示だと考えて間違いあるまい◆米国が戦争の泥沼にはまったベトナム戦争のように、尖閣は中国にとっての「ベトナム」になりつつある。進むも退くも地獄である。