最近、本当に少なくなり…

 最近、本当に少なくなりつつある。「子」がつく名前の女性である。30年ほど前の世代にとってはまだ普通だった「京子さん」「良子さん」などという名前は、10代から20代の女の子ではもう絶滅危惧種だ。八重山でも皆無に近いのではないか。人気がある名前のランキングを見ても「子」がつく名前は見当たらない◆名前の好みは時代とともに変化する。明治の沖縄では「カマド」「ウシ」「クヤマ」などといった女性の名前が普通に使われていたが、今は跡形もない。「子」のつく名前もひょっとすると同じ運命をたどるのか◆筆者のように40代以上の世代では「子」のつく女の子が初恋の人だったりするから、まだまだ「子」にノスタルジアを感じてしまうのだが◆妙な当て字を使った名前も男女を問わず増えた。漢字だけでは到底読めないが、ふりがなで無理やり読ませるというやつである。新聞記者という仕事柄、人の名前を書く機会は非常に多いが、特に子どもの名前で「これは何と読むのだ」と四苦八苦させられる◆親としては子どもに個性的な名前を与えたつもりなのだろうが、当の子どもは果たして幸福だろうか。読めもしない名前なんて結局、珍名奇名ではないか。やたら凝った名前から透けて見えるのは、親の自己満足だけだ。