文部科学省が沖縄県教育委員会に…

 文部科学省が沖縄県教育委員会に対し、教科書無償措置法に違反しているとして竹富町教委に是正要求するよう指示した。県教委は判断を先送りすることを決めたが、県教委の新垣和歌子委員長は「専門家の意見も取り入れながら慎重に判断したいという結論になった」と述べたという◆八重山教科書問題(もはや竹富町教科書問題と呼ぶのが妥当)は、騒動から2年が経過し、本土のマスコミにも取り上げられるなど全国的に報道された事件である。県教委は終始、竹富町教委を支持する姿勢を誇示し、混乱の拡大に最も責任がある組織だ◆その県教委が今さら、専門家の意見を聞く必要があるのだろうか。真摯な姿勢で問題の解決を図っているのであれば、専門家の意見聴取はすでに済んでいるはず。それともこれまで専門家の意見も聞かず、自らのイデオロギーで問題の処理に当たってきたのかと首を傾げたくなるコメントだ◆また、注意しなければならないのは、何の「専門家」で、誰の意見を取り入れるかだ。数学や科学の専門家であるならば、答えに違いはないと思われるが、ことさら法解釈となると、個人によっては賛否が分かれることは明らか◆双方の立場の専門家から平等に意見を聞く機会を設けるか注視しなければならないだろう。