石垣市のある学校で…

 石垣市のある学校で、ある教科の成績が、突然、急激に伸びた。その先生の授業が「非常に面白い」と評判で、生徒が熱心に勉強するようになったためだという。翌年、その教科の担当が別の先生に交替すると、成績はたちまち元に戻った。指導者の力の差は、そのまま生徒の成績に直結する◆全国学力テストの学校別成績を自治体の判断で公表できるよう、文科省が検討を始めたという。好ましい方向に動き出したと見るべきだ。学力向上へ学校や先生が取り組むべきことは多い◆努力した学校が評価され、そうでない学校には一種のペナルティを与える。サラリーマンの社会では当然のことが、教育現場では当然とされてこなかった◆学校別成績の公表は、八重山のように極小規模の学校が多い地域では困難な面もある。生徒が数人しかいないような学校では、個人の成績が特定されてしまうからだ。しかし一定規模以上の学校に公表を限るとか、成績の良かった学校は予算面で優遇するとか、八重山でもできることはあるだろう◆新空港が開港し「東アジアの玄関口」を目指す八重山だが、夢を担うべき人材が育たなくては絵に描いた餅だ。八重山の将来は人材で決する。学力向上対策とは人材育成であり、危機感を持って取り組むべき課題だ。