陸海空3自衛隊が…

 陸海空3自衛隊が3万4千人を動員する訓練で、石垣市の新港地区にも6日から200人規模の部隊が展開する。中国国営放送は自衛隊の訓練を大々的に報道し「西太平洋の秩序を乱す」「地域の緊張を高める」などと批判している◆しかし当の中国も近年、太平洋での訓練を繰り返しており、沖縄本島と宮古島間、または与那国島周辺で艦船や軍用機が頻繁に通過。しかも軍当局者は、懸念する日本側に対し「これからも訓練は続ける。日本は慣れよ」と言い放つ始末。公船が尖閣周辺で領海侵犯を繰り返していることも含め、中国の日本批判は、自分の悪事を棚に上げた「ご都合主義」というほかない◆中国の軍事戦略は、沖縄周辺(第一列島線と呼ぶ)を突破して太平洋に進出し、米国と対決するというものだ。尖閣の奪取もその戦略の延長線上にある。自衛隊の訓練は離島防衛が目的だが、中国の訓練はより攻撃的で、沖縄や八重山に対する直接的な脅威と言えよう◆自衛隊の訓練は、やりたい放題の中国に対し「平和と安定を守る」という日本の決意を示すメッセージになる。石垣島への地対艦ミサイル展開はその意味でも有意義だった。宮古島市の下地敏彦市長はミサイル展開を容認したと報道されており、石垣市の対応の差が残念である。