先月、中国の農業には…

 先月、中国の農業には多くの化学肥料が使われているということが本土紙に掲載されていた。それによると、中国での化学肥料の使用量は約5700万トンで1990年に比べると2・2倍。世界全体の10%に満たない中国の農地に世界の化学肥料の3分の1が使われているという◆黒土の厚さは30年の半分以下の厚さになり、有機質が失われているという。食糧の供給率を挙げるために、安価で施肥が楽な化学肥料に頼りすぎた結果だ◆筆者は比較的農作業が好きな方だが、化学肥料の魅力は充分に知っているつもりだ。同じ養分量を有機肥料にもとめると金額で3倍以上、重さも約3倍となる。土に及ぼす影響などを考えなければ化学肥料を選択するだろう◆しかし、コストや効率ばかり考え、化学肥料に頼る農業を行ってはいけない。対岸の国を「他山の石」として戒めなければならないだろう◆幸いなことに石垣市には堆肥センターが存在し、畜産農家も多い。我が島の農業の将来とエコアイランド構想を持つ石垣市のためにも有機物の循環の要となる堆肥の利用を推奨するべきだ。「(農業関係の)一括交付金の使い道は、さとうきびばかり」と指摘する農業者も多い。有機物を安価で使いやすくするため施策はないものだろうか。