ゲンは下駄を履いたか 鳩間 昇

 はだしのゲンが教育界に騒ぎをおこしているようである。何の事だろうと読んでみた。週刊新潮九月五日号に詳しいが、読んでおられない方に簡単に紹介したいと思う。
 『少年ジャンプ』誌にはじめて「はだしのゲン」が登場するのは、一九七三年だとのこと。ところが連載は一年で打ち切られた。次に『市民』という月刊誌に載ったが、今度は市民誌が廃刊となり、三度目に共産党系の文化評論誌に載った。しかし当時、原水協だの、原水禁だのと分裂していたため、原爆孤児のゲンはどちらの核も反対であったので、連載を打ち切られてしまったとのこと。
 捨てる神とか、拾う神とかはこのことか。四度目に載せてくれたのが、日教組の機関誌『教育評論』ということである。そこでゲンは次第に日教組の主張するようなことを発言するようになる。例えば、ゲンの中学校卒業式において、
 【先生】これから国歌を斉唱します
 【ゲン】なんできらいな天皇の歌を歌わんといけんのや、天皇は犯罪者じゃ。
 などの他、日教組の主張らしき事や、中国がプロパガンダとして用いた残酷な場面が、ゲンの発言として出てくる。
 マンガとは言え、これが本当に子どもたちに読ませて良い書物なのか大きな疑問を持つものである。騒ぎがおこるのも当然と言えよう。
 このことをゲンは、反日の下駄を履いたと評する人もある。誠に結構な評だと思っている。また日教組は、自分たちの思いをゲンに言わせている、との評もある。小生が教職についた頃に、日教組は退治しなければならないと言われた文部大臣がおられたことを記憶している。多数の国民が立ちあがり、日教組を退治したいものである。
                          (石垣市平得)