米国第35代大統領、ジョン・F・ケネディが…

 米国第35代大統領、ジョン・F・ケネディが1963年に暗殺されて22日で50年。46歳の若さだった大統領は、内政、外交に高い理想を掲げながら、夢なかばで散った◆米ソ冷戦の時代、ケネディは何度も開戦の瀬戸際に立たされながら、冷静さを失わず、常に平和的解決を模索した。隣国キューバにソ連のミサイルが配備された「キューバ危機」が代表的な例だ。しかしケネディ暗殺後、後を継いだジョンソン、ニクソン両大統領の時代に、米国はベトナム戦争の泥沼に引きずり込まれる◆暗殺がなければベトナム戦争はなく、米ソ冷戦もケネディの在任中に終わっていた―と考える研究者もおり、オリバー・ストーン監督の映画「JFK」なども、そうした説を展開している◆逆にケネディこそベトナム戦争の端緒を開いたとする研究者もおり、歴史の評価は必ずしも一定していない。しかし米国をはじめ全世界で多くの人々が「もしケネディが生きていたら、歴史は変わっていた」と考えている。暗殺も証拠が矛盾だらけで、陰謀説が後を絶たない。ケネディ暗殺の研究だけで一つの学問になると言われるくらいだ◆おりしもケネディの長女キャロライン氏が駐日大使に着任し、日本でもケネディブームが再来している。歴史を振り返る1日にしたい。