尖閣諸島を含む東シナ海に…

 尖閣諸島を含む東シナ海に、中国が一方的に防空識別圏を設定した。中山義隆市長は「石垣市の上空に防空識別圏を設定された。非常に憤りを感じる」と中国に対する抗議の意を表したが、当然である。八重山住民全体が怒りの声を上げるべきだ◆かつて与那国島の上空に台湾の防空識別圏が設定された問題があったが、相手が中国であることを考えると、はるかに重大な脅威である。中国の線引きは、尖閣のみならず、先島諸島全体が潜在的な自国領だと言わんばかりだ。侵略的意図があらわになったと見ることもできる◆そもそも中国が尖閣を自国領だと主張する狙いは何か。中国メディアは周辺海域について「中国海軍が太平洋に進出する時の通り道」と繰り返し報道している◆その最終的な目標は西太平洋の制覇であり、尖閣がその足がかりであることは明白だ。八重山を踏みつぶして太平洋に出ることが国家的な命題なのであり、そもそも話し合いの余地があるかどうかも疑問だ◆日本としては与那国島をはじめ、先島諸島への自衛隊配備を着々と進めるのが最善だが、住民レベルでも「自分の領土は自分で守る」という当然の意識を盛り上げる必要がある。現在の危機を招いた最大の要因こそ、住民の領土意識の弱さだったと反省するからだ。