中国が昨年12月13日…

 中国が昨年12月13日、尖閣諸島周辺で領空侵犯と領海侵犯を同時に行い、尖閣強奪に向けた攻勢を一気に強めてから1年。その後、緊張は緩むどころか、尖閣上空を含む一方的な防空識別圏設定で、八重山を取り巻く安全保障の危機は深刻度を増している◆中国公船は依然として尖閣周辺を航行し、日本漁船に無言の威圧を加えている。領空侵犯はこの1年なかったが、尖閣周辺には初めて無人機が飛来。中国空軍の能力が確実に向上していることをうかがわせており、防空識別圏の問題とあわせ、今後は日本の制空権に挑戦する動きも強まりそうだ◆中国のプロパガンダも激しい。国営放送では連日、日本を非難。日本が中国の防空識別圏に反対するのは「日本社会の右傾化を示している」という「識者」のコメントが紹介される始末である。米国や韓国など周辺諸国が防空識別圏を飛行する民間機の飛行計画を中国に提出したことについても「日本以外の国は理性的に対応している」と日本を揶揄(やゆ)するような報道ぶりだ◆国際社会に対しては、日本が尖閣の領有権を主張する行為は「戦後の国際秩序に対する挑戦だ」と言ってのける。中国によって、ほかならぬ八重山が今、どれほどの圧力にさらされているか、住民が自覚するべき時だ。