昨年、沖縄観光コンベンションビューロー…

 昨年、沖縄観光コンベンションビューロー会長を退任した安里繁信氏(44)が10日、石垣市で、八重山観光の将来について示唆に富む講演をした◆「僕が八重山、石垣の観光をやっていこうと思うんだったら『沖縄の八重山』は卒業します。「八重山」で売り、むしろ沖縄の市場と勝負します」と「脱沖縄」を宣言。新空港開港で羽田空港から中型機が就航し、那覇空港を経由する必要がなくなったことで、沖縄本島とは独自の誘客が可能になった、と分析する◆政府から毎年3千億円の沖縄振興予算が約束された8年、または那覇空港の滑走路が増設されるまでの5年を、八重山が沖縄観光全体の主導権を握るチャンスととらえ「自分たちがエースで四番なんだという誇りと自信のもとに戦略を構築して、行動に移してみてはいかがでしょうか」と提言した◆こういう衝撃的な話も飛び出した。香港の人たちが「沖縄のお土産」として買って帰る1位は「夕張メロン」、2位は「タラバガニ」、3位は「松阪牛」。彼らは「沖縄」ではなく「日本」に来ている意識なのだ。沖縄、八重山は海外ではほとんど知られていないという◆新空港がもたらしたチャンスをどう活用するか。8年や5年はあっという間に過ぎてしまう。正念場は今である。