与那国町への陸上自衛隊沿岸監視部隊配備…

 与那国町への陸上自衛隊沿岸監視部隊配備に向け、駐屯地建設工事の起工式が4月19日に開かれる。2008年に町議会が自衛隊誘致決議を可決してから6年。町防衛協会をはじめ、誘致に尽力してきた関係者に敬意を表したい◆他国の軍隊が島に上陸した場合、従来は「2人の警察官が2丁の拳銃で立ち向かう」と揶揄(やゆ)されてきた。こうした不正常な状態が、ようやく改善に向かう◆八重山を取り巻く国際情勢は、とりわけ尖閣諸島問題で厳しさを増している。中国公船の領海侵犯は常態化しており、尖閣を実力行使で奪おうとする中国政府の意図は鮮明だ。中国政府の指導部が国際社会で激しい日本批判のキャンペーンを繰り広げている姿は、尖閣での将来的な軍事力行使に向けた布石とも受け取れる。八重山が無防備なまま放置されれば、中国の野心を増長させかねない◆与那国町の部隊は周辺の監視が主な任務だが、石垣市や宮古島市には実動部隊の配備が検討されているようだ。戦略的な意義は別にして、部隊配備は「自分の領土は自分で守る」という国民の意思を内外に示す意義があるだろう◆31日には海自練習艦が石垣港に寄港する。国境離島では今後とも自衛隊の存在感が増す。市民の歓迎ムードを盛り上げたい。