本当に定着するのだろうか…

 本当に定着するのだろうか―。そんな不安を禁じ得ない。新港地区の新しい名称「南ぬ浜町」である◆この町名を「ぱいぬはまちょう」と読める人は、どれだけいるだろうか。島内の人は心配ないかも知れない。問題は島外の人である◆「美ら」を「ちゅら」と読ませるのは、NHKの連続ドラマ「ちゅらさん」でポピュラーになった。ひょっとするとこの名前を選定した人たちは、この例にならい「南」を「ぱい」と読ませても大丈夫、と思い込んでいたのではないか◆しかし「ぱい」は「ちゅら」に比べて圧倒的に知名度が不足している。この読み方がすんなり全国に通ると考えているのなら、それは過信であり、言い方は悪いが、ある種の傲慢さであり、そこまではいかなくても「おもてなしの心」とは相反する不親切だろう◆新石垣空港の愛称「南ぬ島石垣空港」も、正直言って、とても定着しているようには見えない。もっと読みやすく、分りやすく、八重山の美しい海、山、空をイメージさせる名前はなかったのか、といまだに思ってしまう◆全国に目を向けると「米子鬼太郎空港」「徳島阿波踊り空港」「対馬やまねこ空港」などというユニークで親しみやすい先例がある。石垣市は、他の自治体にもっと学ぶべきだったのではないか。