常識を覆す低運賃で…

 常識を覆す低運賃で八重山の空を一変させたLCC(格安航空会社)だが、ここに来て問題が続発している。ピーチ・アビエーションの石垣発那覇便が那覇空港に着陸しようとして異常降下し、海面衝突寸前のトラブルを起こした。一つ間違えば大惨事である。安全であればこその低運賃だ。同社には原点に戻ってチェック体制を徹底してほしい◆同社はパイロット不足も明らかになり、10月までに2千便以上が欠航する恐れがあるという。石垣=那覇便は8月から運休し、八重山への影響も不可避◆LCCの安全運航と安定運航に大きな疑問符が付きつけられたことになり「LCC時代」に突入したばかりの八重山住民に与えた衝撃は大きい◆しかし新空港が開港した今、八重山の発展はLCC抜きには考えられない。観光客100万人時代の実現や八重山と沖縄本島、本土との格差是正に向け、低運賃での移動は重要な要素となるからだ。住民としては低運賃に挑むLCCなどの姿勢を後押ししながら、同時に安全対策やサービスをしっかり監視していく心構えが必要だろう◆既存航空会社にとってもLCCの問題は他山の石となる。LCCと既存航空会社が切磋琢磨しながら、住民に信頼される空のネットワークづくりを推進してほしい。