5月7日は、ベートーベンの「交響曲第9番」が…

 5月7日は、ベートーベンの「交響曲第9番」が1824年に初演されてから190年。古今の音楽作品の中でも「名曲中の名曲」として君臨する交響曲である◆交響曲は通常、オーケストラだけで演奏されるが「第9」で初めて合唱が導入された。歌詞はドイツの詩人、シラーの「歓喜に寄す」という作品で、この歌詞もなかなか難解、さまざまな解釈があるが「すべての人は兄弟になる」という分かりやすいフレーズが有名だ。現在では平和や自由を象徴する曲として演奏されることも多い◆オーケストラ、合唱団が必要で、70分近くの大曲だけに、なかなか離島で全曲演奏される機会は少ない。石垣市では10年ほど前に全曲演奏の機会があり、市民合唱団の参加で盛り上がったが、現在ではその記憶も薄れた◆そこへ、市議会3月議会で大石行英氏が「第9のコンサートを石垣市で開催してほしい」と要望。中山義隆市長は「市民も参加することで、市全体で第9を歌い上げる目標に向かって心を一つにできる」と年末をめどに実現させたい考えを示した◆オーケストラと市民合唱団の共演が望ましいが、予算的に無理でも、合唱部分だけ、ピアノなどによる伴奏で演奏という手もある。年末には生の「歓喜に寄す」を八重山の空に響かせたい。