レオナルド・ディカプリオが…

 レオナルド・ディカプリオが主演した映画「J・エドガー」の主人公、ジョン・エドガー・フーバーが29歳で米国の連邦捜査局(FBI)長官に就任したのは1924年5月10日で、今から90年前に当たる。以来、フーバーは72年の死亡まで48年間、FBIに君臨し、驚異的な情報収集力によって犯罪捜査だけでなく、政界とも深い関係を持った◆伝記によると、ジョン・F・ケネディ大統領の若いころの情事をネタに政権に圧力をかけたり、人種差別反対運動で知られるキング牧師を盗聴して脅迫したりと、米政界で隠然たる影響力を振るったという◆60年代の米国政界は多士済々で、ケネディ大統領のほか弟のロバート・ケネディ、そのライバルだったジョンソン大統領、ウォーターゲート事件で有名なニクソン大統領などもいたが、いずれもフーバーとは因縁浅からぬ仲だったようだ◆歴代大統領はいずれもフーバーに弱みを握られ、彼が77歳で死ぬまで、FBI長官のクビを切ることができなかったと言われている◆米国の面白いところは、関係者がまだ健在なうちに「J・エドガー」をはじめ、こうした現代史をテーマにした映画が続々と製作されることだろう。国民性もあるのだろうが、日本ではなかなか手がつけられない分野だ。