2014年

6月

08日

昔話は宝箱 辻 維周

 八重山に「屏風山の蛇(ハブ)」という昔話がある。話の概略は
 「昔、桃里村のアングン屋という貧しい農家に、至って正直な男がいた。ある日、役人の言いつけで村の北にある屏風山に馬の鞍を作るための桑の木を探しに行った。しかしいい桑の木が見つからず、次第に山奥へ入っていった。すると目の前で見たこともない大きなハブが一匹、跳び上がっては落ち、跳び上がっては落ちしている。


 男はあまりの不思議さにその場に立ち尽くしていたが、そのうちハブは人が見ていることに気づいたのか、跳ぶのをやめ、男に向き直って涙をこぼしながら「自分は大昔からここに住んでいる山の主だ。何千年もの間、誰にも見つかることなく年を経た甲斐があって念願叶い、今日は竜になって天に昇るところだった。しかしあなたに見つかったため、長年の望みを断ち切られてしまった。」と嘆いている。

 

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