方向性を見失った羅針盤のように…

 方向性を見失った羅針盤のように日中関係がますます冷え込んでいる。南シナ海でベトナム公船に堂々と体当たりする「海警」が尖閣周辺にも出没、東シナ海上空では、中国軍機が自衛隊機に異常接近している◆中国はこじつけばかりで常識が通じない相手だが、自国の正当性を主張する映像を世界のメディアに発信するなど、それなりにしたたかな外交戦略も繰り広げている◆ところで、ルネサンス期のイタリアの画家、ラファエロのアトリエに不品行で知られた僧正が訪れ、絵画のことは何も知らないのに「描かれている人の顔色はちょっと赤過ぎるみたいだね」と、ラファエロの絵を批判した。ラファエロは丁重に答えた。「あなたのような方がいらっしゃったので、この人は恥ずかしがっているみたいですね」と◆屁理屈ばかり言う国にはジョークでの反撃が効果的かも知れない。場合によってはするりと身をかわし、摩擦を避ける◆尖閣問題で攻撃的なことを言う中国人には「八重山で10年前に『中国が尖閣を取りに来る』と言うと『タカ派』とか『右翼』と非難されたが、おかげさまで今では『先見の明があった』とほめたたえられている」と感謝してみせるのもいい。たまには先人たちの知恵も拝借し、ジョークを交えながら相手に反論したい。