発達障害は決して珍しい障害ではなく…

 発達障害は決して珍しい障害ではなく、2012年度に文部科学省が実施した調査によると、40人学級なら2~3人は、そうした児童がいる可能性があるという。自閉症や落ち着きがないなどの症状を伴うことはよく知られているが、よく誤解されるように、知的発達の遅れを伴っているとは限らず、標準を上回る知的能力を持つ人もいる◆石垣市でも2013年度に生まれた666人の子どものうち、約10%は発達障害の可能性があると見られており、市議会でも支援策の拡充を求める声が上がっていた◆市が9日、庁内各課や関係機関の担当者を集め、支援システムの構築に向けた初の意見交換会を開いたのは、画期的な一歩と言えそうだ。従来の支援策は保護者などから「縦割り」という批判が出ていたからだ◆人間には保育所、幼稚園、小学校、中学校、高校といった「ライフステージ」がある。しかし進学するたびに行政の担当部局が変わり、情報のやり取りがうまくいかないという不満が出ていた。さらには同じメンバーによる似たような支援対策会議があちこちで開かれ、方針の統一が図られないという問題点もあったようだ◆今回の意見交換は「ライフステージに応じた切れ目ない支援」の提供に向けた取り組みだ。一般住民にも、発達障害に対する理解を深めてもらう契機にしたい。