竹富町の川満栄長町長が辞職する見通しになった…

 竹富町の川満栄長町長が辞職する見通しになった。不透明な専決処分の経緯をめぐり、町議会の百条委員会設置を避けるためだという。議会の辞職勧告を拒否した直後だけに、多くの住民が驚きを隠さない。現職町長の辞職は町政史上初である◆川満氏は2008年、当時の現職を大差で破って初当選。川満氏を支持した町議たちは、自らを「チーム川満」と呼び、献身的な選挙運動を展開した。与党の力強い支持で1期目をスタートさせたのが、今では遠い昔である◆当時の報道は、誰からも好かれる川満氏の人柄を称賛する内容であふれていた。町長になった川満氏が島のターミナルで重い荷物を持っている老人と出会い、気軽に荷物を引き受けた、というエピソードが議員の間で好意的に語られていたこともある◆行政手腕とは政策を実現する能力だけでなく、時には自他に対する厳しさも含む。今回の混乱が示すものは、人柄だけで政治の荒波は乗り切れないという難しさだろうか◆教科書問題で竹富町は「独善的で法を守らない町」というイメージを全国に広げた。今回の混乱も含め、最近は不祥事続きという印象は否めない。9月に予想される出直し町長選を機に混乱を収束させ、町長がまちづくりに専念できる環境をつくってほしい。