必要性はあっても予算の…

 必要性はあっても予算の関係で芽出しが難しかった自治体のさまざまな事業が、一括交付金を活用して日の目を見るようになった。八重山でも長年の課題が次々と実現しており、一括交付金とは、まさに「打ち出の小槌」と言えよう◆ただ一括交付金の趣旨は「じゃぶじゃぶお金を使ってくれ」ということではない。この制度を活用し、自治体が将来にわたって発展できる基盤を整備せよ、という、いわば宿題である。その意味で、一括交付金とはいわば投資だ◆ある事業に一括交付金を活用できるかどうかは、自治体職員の能力によっても大きく左右されるという。国を説得できるだけの企画を示す能力である。発想力、突破力も問われてくる。住民にとっては、わが自治体の能力をテストする絶好の機会かも知れない。その意味で、せっかく配分されたお金を使い切れないケースなどは特に残念だ◆一括交付金は永続的な制度とは限らない。しかし児童生徒の派遣費補助のように、財源がないからと言って打ち切られてしまうと住民が大いに困る事業もある◆離島の離島という八重山のハンディを克服するため、将来にわたってぜひ必要な財源であるのなら、一括交付金ではなく、国や県の制度で恒久的な支出として位置付けてもらったほうがいいだろう。