今年の全国学力テストで八重山地区が躍進…

 今年の全国学力テストで八重山地区が躍進した。県内6地区で小学校は2位、中学校は5位。いずれも昨年までは最下位だったから、目を見張る快挙である◆全国学力テストは2007年から、全国の小学6年生と中学3年生を対象に毎年実施されている。全員参加のテストであるため、児童生徒は自分の実力がどの程度なのか、より詳細に把握できる。民主党政権で全員参加が廃止され、抽出調査に変更される制度改悪があったが、昨年から全員参加に戻った◆同テストが画期的だった点は、学力向上に競争原理を導入したことだった。今回の八重山地区の躍進も、これまでずっと最下位が続いてきたという危機感がバネになっている。「毎年実施する意義は薄い」などと同テストの意義を疑問視する声は依然として根強いが、学力向上の重要性を軽視する意見であり賛同できない◆県は実は、県内6地区の順位を正式に公表していない。順位を非公表とすることは、最下位の地区を甘やかす一方、頑張った地区のやる気をそぐ。本来なら市町村別の順位も公表するべきだ◆八重山でも、一定規模以上の学校については学校別の順位公表も視野に入れるべきだろう。隠すことからは何も生まれず、オープンに堂々と論議することが新たな展開につながる。