埼玉県で、全盲の男性が…

 埼玉県で、全盲の男性が連れていた盲導犬が刺された。盲導犬は痛みに耐える訓練を受けているために声を出さず、周囲はしばらく気づかなかったという◆おとなしい盲導犬をあえて標的にしたのなら許されない事件だが、石垣市では、より残虐な事件が発生した。猫の死体がバラバラに切断され、平得の民家に投げ込まれたのだ。猫は眼球が飛び出すほど頭を殴られて殺されたようだという◆関係者は「長崎の事件を思い出した」と懸念する。長崎で同級生を殺害した高校生は、中学時代から猫を殺して解剖していたという。石垣市の事件も猫の首や胴体をハサミのような刃物で切り刻むなど、犯人の異常性を感じさせる手口であり、長崎の事件が他人事ではなくなってくる◆動物虐待で思い出したのは、数年前、猫が虐待されたという事件を本紙が社会面のトップで扱った時のことだった。社会的な地位もそれなりにある市民が「日報は猫の虐待のようなつまらない事件をトップ記事にするのか」とあざ笑った◆猫の虐待も人間のいじめも、無抵抗の弱者に襲いかかるという点で卑劣さは変わらない。「たかが犬や猫くらい」という風潮は社会全体をむしばむ。「弱者を守る」という当然のことが、当然のように行われる島にしなくてはならない。