きょうから新聞週間…

 きょうから新聞週間。八重山日報の創業者、宮良長欣は1977年6月15日の創刊号に「創刊に当たって 読者とともに歩む」という一文を載せた。「八重山日報は、情報化の波にのり遅れがちなこの八重山のために、新しくユニークな新聞をつくり、国の内外の大きな流れや地元のニュースをいち早く伝え、時代の要求と人びとの望みにこたえるために誕生した」と記した◆2004年に死去した創業者の思いをどこまで形にできているのか、現在の社員たちは葛藤の日々が続いている◆毎日の業務に忙殺されていると、自分の原点は何か見失ってしまう。随分前、ある小学校の部活動を数年取材した◆部員たちは県大会で優勝し、顧問の先生が「新聞に載ると子どもたちも元気が出ます。いつも取材してもらってありがとうございます」と言ってくれた。何気ない一言だったが、胸が熱くなった。記事を書くことで少しでも地域を元気にしたいし、読者との信頼関係を築きたい◆宮良はこうも言っている。「冷静な読者の批判には謙虚に耳を傾ける寛容さを持ち、自らを厳しく律し、よりよい新聞づくりにまい進しなければならない。(中略)愛される新聞をつくりたいのである」。創業者の言葉が今は叱責に聞こえる。「初心に帰る」気持ちを肝に銘じたい。