石垣島と宮古島で…

 石垣島と宮古島で、ほぼ時を同じくして、優れた才能を持つ2人の有名人が亡くなった。奇しくも、ともに交通事故死である◆石垣島で9月に亡くなったのは天然素材を生かした服飾ブランド「ヨーガンレール」(東京)のドイツ人デザイナー、ヨーガン・レールさん。石垣島で農作業しながら、東京と往来していたという。宮古島では今月、元サッカー日本代表の奥大介さんが亡くなった。宮古島のホテルに就職し、第二の人生を始めた矢先だったという。2人はともに、沖縄の離島に新天地を求めていたのだ◆本土から八重山に移住する人は、どんどん増えている感じがする。各種大会で活躍した児童生徒の名簿などを見ていると、本土の姓がかなりの割合を占める。豊かな自然や文化はもとより、外来者に寛容な土壌が移住者を惹きつけるのだろう◆このまま移住者の増加傾向が続けば、八重山に限らず、将来的には混血も進み、純粋な沖縄人は少数派になる可能性もある。こうなると「ウチナーンチュ」の定義もあやふやだ◆沖縄人の純粋なDNAを持つ者なのか、沖縄に生まれ育った者なのか、沖縄に現に住んでいる者なのか。今や従来の意味での「ウチナーンチュ」と「ヤマトンチュ」の境目が消えつつある時代がやって来た、とも思えるのだが。