テレビドラマの一ファン…

 テレビドラマの一ファンとして、密かな一つの信念を持っている。いわゆる「男らしい男」を主役に描くドラマは、男性の脚本家に書いてほしい、というものだ◆こんなことを言うと偏見だと怒られそうだが、大河ドラマなどを見てきて、女性脚本家が描くヒーローに常に違和感を抱いてきた。男の目から見て軟弱なのである◆非情な手段で敵を倒した戦国武将なのに、なぜか実は平和主義者で、城に帰ってから「自分は悪人だろうか」とクヨクヨ悩んだりする。物事には常に優柔不断。男尊女卑の時代なのに、女や子どもには異様なほど優しい◆要するに女性の目から見た「男はこうあってほしい」という理想像なのだが、本家の男に言わせると「男はそんなもんじゃないだろう」という気がする。戦国武将であれば、胸に秘めたものがあっても表には出さず、顔で笑って心で泣く。しんの強さがにじみ出るようなヒーロー。こういう男を描くドラマは、男性の脚本家のほうが成功しているように感じる◆とはいえ、色白でなよなよした最近の人気タレントなどを見ると、男の目から見た理想の男も、だいぶ軟弱化が進んでいるように見受けられる。実際のところ「男らしく」「女らしく」という言葉だって、現実社会では死語になりつつあるのではないか。