2014年

11月

15日

知事選で尖閣問題が…

 知事選で尖閣問題が争点の一つになることを期待していたが、結局、空振りに終わった。連日話題になる米軍普天間飛行場問題とは対照的に、4候補が尖閣に言及する機会はほとんどなかった◆この間、国際情勢は動いた。日中首脳会談で安倍首相と対面した中国の習近平国家主席は、首相のあいさつを無視し、露骨に冷淡な表情を見せた。他国の首脳との会談では背景にその国の国旗が掲げられたのに、安倍首相との会談では国旗が見当たらないなど、日本への差別待遇が際立った◆そこから推測されるのは、尖閣問題に象徴される中国の「反日」が、ほかでもない最高指導者に端を発しているということだ◆日中首脳会談や合意文書にかかわらず、中国が尖閣を強奪する決意に変わりがないことが世界に示された。中国で共産党独裁政権が続く限り、いずれ間違いなく、八重山や沖縄にとって厳しい事態が起きるだろう◆日中首脳会談に配慮して尖閣海域から去っていた中国公船も14日には舞い戻り「パトロール」を再開した。本欄が以前に指摘した通り、日本がいっそう劣勢に立った形で、尖閣争奪の第2ラウンド開始である。こんな状況下で行われる知事選で、尖閣が話題にならなかったことは、重ね重ね残念だったと言わなくてはならない。