米軍普天間飛行場の辺野古移設に…

 米軍普天間飛行場の辺野古移設に反対する候補に投票した有権者は、勝利の美酒に酔いしれて床についたあと、翌朝の新聞を見て仰天したかも知れない。打倒したはずの自民党候補4人がそろって比例で復活当選していたからだ。結局、沖縄では小選挙区に立候補した全員が国会議員のバッジをつける◆知事選では、確かに県内移設反対の「民意」が示された。しかし衆院選では、辺野古移設を容認した自民党の4人も、小選挙区で勝利した4人と同じ発言権を持ち、今後の国会活動に臨むことになる。辺野古反対派の国会議員は増えたが、容認派も減っていない◆こうなると「知事選に続き衆院選でも辺野古移設反対の民意が示された」とは、一概に言いにくい。「小選挙区の結果が民意だ」と言う人もいるが、では比例の結果は民意ではないのかということになる◆重複立候補という選挙制度を疑問視する声もあるが、結局、県民は辺野古移設反対、容認の候補をバランス良く国会に送り出した、という見方が妥当なところだろう◆ともかくも、小さな沖縄から衆参合わせて11人もの国会議員が生まれた、というのは朗報だ。11人には、辺野古移設反対ではなく、離島振興という、より大きなテーマで「オール沖縄」を構築し、沖縄の明るい未来を開いてほしい。