2014年

12月

24日

香港で民主化を要求する…

 香港で民主化を要求する学生たちの姿を、中国メディアは冷たく突き放して報道した。国営テレビは、学生たちが秩序を乱していると非難する市民のインタビューだけを繰り返し流し、ニュースキャスターは必ず「(学生は)違法だ」と強調した。ニュースでは、政府の公式見解が延々と垂れ流された◆公平な報道とは、何か意見が割れる大きな問題があるときに、両方の意見をバランスよく紹介することだ。この意味で中国メディアの報道が完全に失格なのは、国営テレビのニュースを数分も見ていれば気づく◆最高指導者である習近平氏を礼賛するニュースが10分近くも続き、日本に関する報道と言えば「アベノミクスの失敗で衰退している」「右傾化で軍事力の強化が進んでいる」などと金太郎あめのような内容ばかり◆さらには、新空港が開港したばかりの石垣島を「中国海軍が太平洋に進出する際の通り道だ」と言い放つニュースキャスター。こうした報道姿勢には人間性が感じられない。八重山からわずか数百㌔先の隣国では、こんな報道が堂々とまかり通っている◆客観性を保ちながら、なおかつ人間的な報道。これは民主主義社会であっても難しい。しかし民主主義社会に住んでいるからこそ挑戦でき、可能でもあるテーマだ。