2015年

2月

26日

中国「釣魚島」特設サイトの虚構を暴く⑩ 石井 望

 チャイナ國家海洋局は平成二十六年末、インターネット尖閣新サイトを開設した。その史料ページの最上段に寫眞(しゃしん)入りで採用されたのが航路書『順風相送』である。今から六百年前の西暦1403年の成立書だとして、彼らの虚榮心の最大の據(よ)り所となってゐる。
 『順風相送』は卷首・卷上・卷下の三部分に分けられる。卷首は東南アジアから西方の航路だけを記載し、卷上はスマトラ以西のイスラム航海術で計測した緯度を記録するが、卷下はルソン島以東の航路だけであり、緯度計測の記録も無い。チャイナ航海術では緯度を計測できなかったのだ。要するに卷上まではイスラム文化の書であり、それと全く異なる文化の卷下を加へて合裝したに過ぎない。そして卷下に長崎開港(西暦1570年)やマニラ築城(西暦1573年)とともに釣魚嶼(今の尖閣)を記載する。西暦1403年とは縁もゆかりも無い。

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