明和大津波の日である…

 明和大津波の日である4月24日を前に、突如、与那国島を襲った震度4の地震。20日に宮古、八重山地方に発表された津波注意報は住民を震撼させた◆幸い与那国島に被害はなく、津波の到達も観測されなかったが、使い古されたはずの「災害はいつ来てもおかしくない」という言葉が、改めて住民の胸にズシリと響いたはずだ。石垣市は24日に津波避難訓練を行い、26日にも全島一斉の防災訓練があるが、図らずも本番と訓練の順序が逆になってしまった◆八重山は太古から津波の常襲地帯であることが考古学的な証拠で指摘されているが、もし再び大津波に襲われることがあれば、被害は家屋の浸水や倒壊などにとどまらない。八重山は離島の離島であり、空港や港湾が破壊されれば、物資や援助隊が島に入らなくなり、住民は大海の真ん中で孤立化してしまう危険性がある◆停電や断水で住民生活は混乱。地割れや土砂崩れなどによる道路の寸断も懸念される◆住民自身が日ごろから「自助」「共助」「公助」の流れを把握し、役割分担の意識を持つことが必要だろう。とりわけ自助と共助は日ごろからの防災訓練が実際の行動に直結する。訓練が惰性的なイベントになってしまっては意味がない。大切な命を守る真剣勝負という意気込みで参加したい。