2015年

7月

27日

大相撲は今場所も横綱・白鵬が…

 大相撲は今場所も横綱・白鵬が盤石の強さで優勝回数を35回に伸ばした。白鵬の偉業に虚心坦懐に拍手を送りたい◆しかし、昭和の時代から大相撲を見続けているファンとしては、いつまで経っても国内出身力士の優勝が見られないのは不満だ。記録をさかのぼると、2006年1月の栃東を最後に途絶えているというから「空白期間」はもうすぐ10年になる◆大相撲の外国人力士というと米国ハワイ州出身の高見山や小錦が懐かしいが、曙が史上初の横綱に昇進。当時は各界のタブーを破ったと騒がれた。その後はモンゴル出身者勢が破竹の勢い。今や、モンゴル出身者でなければ優勝できないのではないかと思われる時代になった◆こうした現状について、ファンからは外国出身力士の「強さ」より、国内出身力士の「弱さ」を指摘する論調も多い。豊かな環境に育ち、少子化で競争相手の兄弟も少ない「いまどきの若者」はハングリー精神に欠けることが多いとされる。いわゆる「ゆとり世代」はその典型例か。テレビで国内出身力士のもろさを見ていると、果たして大相撲だけの問題なのか不安になる◆国際化時代、子どもたちに伝えるべき重要な要素は協調と競争だ。前者だけに偏った教育になっていないか、改めて問い直してみることも必要だ。