2015年

8月

16日

八重山では沖縄戦末期…

 八重山では沖縄戦末期、「戦争マラリア」と呼ばれる悲劇が起こり、住民の心に深い傷を残した。石垣市の新栄公園には「世界平和の鐘」があり、慰霊の日や終戦記念日などには必ず打ち鳴らされる。住民の平和への強い願いを発信している◆安倍首相の戦後70年談話には、広島や長崎への原爆投下などと並んで「沖縄における地上戦などによって、たくさんの市井の人々が、無残にも犠牲になりました」と沖縄戦に言及した。村山談話や小泉談話では触れていなかった点で、沖縄県民としても感慨深い内容になった◆談話が「(日本は)進むべき進路を誤り、戦争への道を進んで行きました」などと誤りを率直に認め、国内外のすべての犠牲者に哀悼を捧げたことも評価できる◆不可解なのは談話に対する中国の反応だ。中国メディアは「日本が心からの反省と謝罪をしないのならば、国際社会の信頼を得ることもできないし、世界平和に貢献することもできない」と相変わらず厳しい調子で日本を非難している◆中国は現に八重山周辺の平和をかき乱している張本人であり、むしろ八重山住民こそ中国に「おわび」を要求しなくてはならない立場にある。中国の謝罪要求とは八重山に対する領土的野心の正当化ではないか、という疑念がぬぐえない。