台風15号は10年に…

 台風15号は10年に1度の大型台風だと思っていたが、わずか1カ月ほどで、それをさらに上回る21号が襲来した◆災害は忘れたころにではなくて、記憶がまだ生々しいうちに立て続けでやって来る。台風銀座と称される八重山だが、改めて油断している暇などないと感じる◆電力、電話、水道といったライフラインの寸断は住民生活に大きな影響を及ぼす。離島の離島である八重山では、復旧のため、電力会社の作業員らを本島から呼び寄せなくてはならないが、民間の航空機は満席や欠航だった。代わりに自衛隊機が作業員の輸送で活躍した。与那国島や石垣島への自衛隊配備は住民の安心のためにも必要だ◆電柱の倒壊が停電などの被害を拡大させていることを考えると、電線類地中化は喫緊の課題だ。今回と同様の大型台風だった2006年の台風13号襲来時から、既に指摘されていたことだが、10年近く経った現在でも目に見える進展が少ないのはなぜだろう。予算の大きさや工事の複雑さを考えれば、確かに一朝一夕に進む事業ではないとはいえ、過去の教訓がうまく生かされていない◆被害が特に大きかった与那国住民のニーズを的確に把握することも必要だ。責任ある政治家には早期に来島して生の声を聞いてほしい。