2016年
9月
30日
金
来年9月に民間委託へ 一部業務、経費節減期待

石垣市教育委員会は、市立学校給食センターの一部業務を来年9月から民間委託する方向で検討している。民間の専門知識や技術を活用し、業務の効率化を図ることで、事務の改善や経費の削減を図る。28日には市議対象の説明会を同センターで開催し、参加者から民間委託方針に特に異論は出なかった。
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2016年
9月
30日
金
機動救難士が9人に 橙色の制服に決意新た

第11管区海上保安本部石垣航空基地(大河内克朗基地長)で29日、新人機動救難士に対する機動救難服貸与式が行われ、6か月間の訓練を終えた安岡翔風さん(33)に対し、機動救難士の証となるオレンジ色の制服が貸与された。機動救難士は船舶で発生した傷病者や海上遭難者をヘリコプターで救助する専門職で、全員が潜水士の資格を持つ。国内9カ所の航空基地に配属されており、石垣航空基地には安岡さんを含め9人が所属している。
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2016年
9月
30日
金
沖縄、小学校で全国平均超 学テ、下位層の成績底上げ
文部科学省は29日、小学6年と中学3年の全員を対象に、4月19日に実施した2016年度全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)の結果を公表した。知識の活用力や表現力に依然課題があると指摘。一方、公立校の都道府県別平均正答数を過去の結果と比べると、上位層と下位層の差が縮小したと分析し「学力の底上げは進んでいる」とした。14年度に小学校の成績が上昇した沖縄は、初めて小学校の国語と算数のA・B問題全てで全国平均を上回った。
テストは07年度に学年全員を対象として43年ぶりに復活し、10年目。集計ミスで公表が1カ月以上延びていた。
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2016年
9月
29日
木
スジアラの完全養殖に成功 資源保護など期待

国立研究開発法人水産研究・教育機構は28日、世界で初めてスジアラ(方言名アカジン)の完全養殖に成功したと発表した。天然のスジアラを利用しない種苗生産が可能になることで天然資源の保全に貢献でき、優良系統の選抜、安心・安全な養殖生産物の提供が期待される。
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2016年
9月
29日
木
「命はひとつしかない」 息子を失った富永さん講話

八重山農林高校(渡久山修校長)は28日午後、同校体育館で生命と心身の尊重を考えることを目的とした学習集会を行った。講話では1996年7月に傷害致死事件で当時同校2年生だった息子・政貴さんを失った富永広美さんが講師を務め、「命はひとつしかないし、失われた命は戻ってこない。自分の命と人の命を大切にたいせつにしてほしい」と切実に訴えた。
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2016年
9月
29日
木
お見合い番組放送中止 TBS、来春再収録へ

6月に石垣市で収録されたTBSの番組「お見合い大作戦 石垣島編」について、市は28日、同社で発生した個人情報流出を受け、放送が中止されたと発表した。TBSは市に謝罪した上で、来春、改めて同番組を石垣市で収録したい考えを示している。
TBSによると、5月、「お見合い大作戦」の出演に応募した115人の個人情報が誤って社外のメールアドレスに送信されていたことが判明。同社は27日、市に送付した文書で、この事態を重く受け止め「今回の放送を見合わせる」と通知した。
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2016年
9月
28日
水
八重山で1670戸停電 与那国、最大風速52.8㍍

大型で非常に強い台風第17号で八重山地方は、27日深夜までに暴風域を抜け暴風警報が解除された。石垣島地方気象台によると、与那国町祖納で最大瞬間風速52・8㍍(午前11時43分)を観測。八重山地方では計1670戸が停電し、石垣空港の航空路線、離島ターミナル発着の定期船も全便欠航した。与那国町の暴風域は27日の深夜までに解除された。
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2016年
9月
28日
水
吉原沖で外国船が座礁 船員は全員救助

27日午前8時47分ごろ、韓国からドバイに向け航行していたモンゴル船籍の漁船「SEPEHR号」(総トン数119㌧、乗組員7人)が吉原沖の川平湾付近で座礁した。同船は台風17号の影響を避けるため吉原沖にて錨泊中で、風に流され浅瀬に乗り上げたものとみられる。同船の乗組員は全員イラン国籍で、通報によりかけつけた石垣市消防本部の水上バイク、ならびに琉球水難救済会八重山救難所の小型漁船により、午後2時47分ごろ全員が救助された。乗組員にケガはない。
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2016年
9月
27日
火
公聴会、来月末に開催へ 陸自配備めぐり中山市長
防衛省が計画している石垣島への陸上自衛隊配備をめぐり、中山義隆市長は、賛否両派の意見を聞く公聴会を10月末に開催する方向で検討している。公聴会の進め方については今後、賛否両派の団体などと協議した上で決定。会場は市民会館大ホールを予定している。中山市長が26日の記者懇談会で明らかにした。
公聴会後、配備の是非をいつ判断するかは「まだ分からない」とした。
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2016年
9月
27日
火
台風17号きょう最接近 相次ぐ襲来、警戒呼び掛け

大型の強い台風17号は26日午後8時現在、石垣島の南南東約320㌔にあり、時速20㌔で西北西に進んでいる。石垣島地方気象台によると、石垣島地方は26日夜遅くに暴風域に入り、与那国島地方は27日朝、暴風域に入る見通し。両地方には27日朝から昼にかけて最接近すると見られる。台風16号から相次ぐ台風襲来で、厳重な警戒を呼び掛けている。
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2016年
9月
27日
火
平久保灯台 恋愛聖地に ロマンチスト協が認定証

一般社団法人日本ロマンチスト協会(波房克典会長)と日本財団が共同で実施している「恋する灯台プロジェクト」でこのほど石垣市の平久保崎灯台が選ばれ26日、波房会長らが石垣市役所を訪れ、中山義隆市長に認定証を贈呈した。同プロジェクトは、灯台を各地域の観光資源とするために恋愛の聖地とすることなどが趣旨。
審査基準は▽場所(非日常感)▽歴史(物語感)▽道のり(到達感)▽ロマンティック(創造感)▽景観(最果て感)▽形(造形美感)―の6項目あり、平久保崎灯台は「非日常感」と「最果て感」で評価を得た。
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2016年
9月
26日
月
黒島和牛 今年も3冠 白保2部門、入賞牛は15頭 八重山郡畜産共進会

第19回八重山郡畜産共進会(同協議会主催)が25日、八重山家畜市場で開かれ、5部門42頭の出場牛を審査し15頭が入賞牛に選ばれた。そのうち3部門で、前年に引き続き黒島の和牛が3冠を達成した。
黒島の出場牛は、成雌1類、若雌1類、若雌2類で最優秀となった。
入賞牛のなかから、11月4日に行われる沖縄県の共進会に参加する入賞牛が決まる。
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2016年
9月
26日
月
身近な地域の魅力探せ 登野城2町内で親子レクレーション

子どもたちに身近な地域の魅力を再認識してもらうことを目的に、登野城2町内子ども育成会(宮良正行PTA会長)は25日、町内の子供たちを対象とした親子レクレーション「とのしろ2町内宝さがしゲーム&島人の宝探し」を実施した。
2町内宝さがしゲームは、マップを手に町内4カ所に設置されたお宝ポイントを探し当て、シールを集めるゲーム。お宝ポイントでは菓子がふるまわれ、4ポイントすべてを制覇した子どもには賞品がプレゼントされた。
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2016年
9月
25日
日
18人が一次試験突破 教員採用試験

今年の教員採用試験で、石垣市教育委員会が開催した対策講座の受講者18人が一次試験を突破した。対策講座は八重山出身の教員を増やそうと今年度から始まった取り組みで、10月下旬の最終合格発表を前に、教育関係者は「大きな成果だ」と期待を寄せている。
八重山地区の各小中学校では教員の多くが沖縄本島出身で、採用時に義務付けられた2~3年の離島勤務を終えると本島に戻るケースが多い。そのため同じ教員による継続的な指導が難しく、学力向上の課題の一つとされている。
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2016年
9月
25日
日
知事、事故続発に抗議 稲田氏「しっかり受け止める」

【那覇】就任後、初めて沖縄入りした稲田朋美防衛相が24日、県庁で翁長雄志知事と会談した。知事は米軍のAV―8ハリアー戦闘攻撃機の墜落事故に触れ、繰り返される米軍の事件・事故に憤まんをぶつけた。稲田氏は「しっかり受け止める」と沖縄の基地負担軽減に取り組む考えを改めて示した。
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2016年
9月
25日
日
中国船4隻が領海侵犯 尖閣周辺、今年28日目
第11管区海上保安本部によると、24日午前10時過ぎ、尖閣諸島魚釣島(石垣市登野城)周辺の領海に中国海警局の船「海警2101」「海警2307」「海警2501」、機関砲のようなものを搭載した「海警31239」の4隻が相次いで侵入し、約1時間半航行した後、領海外側の接続水域に出た。中国公船が尖閣周辺の領海に侵入したのは11日以来で、今年に入って28日目。政府は、首相官邸の対策室で情報収集に当たった。
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2016年
9月
24日
土
DiDi与那国交流館オープン 島の歴史や文化を発信

与那国島の歴史や文化を発信し、観光交流促進の拠点となる「与那国島歴史文化交流資料館(DiDi与那国交流館)が23日オープンし、関係者を招き開館記念セレモニーが行われた。
同館は屋内型の資料館や観光施設を持たない与那国町が、国の一括交付金を利用し整備を進めていたもので、島の歴史や台湾との交流に関する資料を展示した「風ラボ」、与那国の食文化を楽しめる「食ラボ」、唄や踊りを体験できる「唄ラボ」の3ブースで構成される。
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2016年
9月
24日
土
放課後拠点に「未来塾」 国の事業、二中で実施

石垣第二中学校(東迎和芳校長)では2015年度から国が取り組みを進めている学校支援地域対策本部事業の一環、「地域未来塾」を6月から開いており、生徒にとって放課後の学習拠点となっている。
石垣第二中学校(東迎和芳校長)では2015年度から国が取り組みを進めている学校支援地域対策本部事業の一環、「地域未来塾」を6月から開いており、生徒にとって放課後の学習拠点となっている。23日には石垣安志教育長が同校を訪れ、学習環境を視察した。
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2016年
9月
23日
金
航空業の理解深める 南ぬ島石垣空港で見学会

航空業の意義と役割について、広く国民の理解を得ることを目的とした「空の日」「空の旬間」にちなむ空港施設見学会(主催・同実行委員会)が22日、南ぬ島石垣空港で開かれ、事前に応募した28人の親子連れが空の仕事への理解を深めた。
空の日は1940年に制定された「航空日」に起源するもので、わが国最初の動力飛行が披露された1910年から30年の節目を記念し制定された。
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2016年
9月
23日
金
保護者「ばかにするのか」 小規模幼稚園休園に抗議

石垣市教育委員会は22日、市総合体育館で開かれた幼稚園・保育所の入園・入所説明会後、来年度から園児数5人未満の小規模幼稚園を休園させる方針を説明した。参加した小規模保育園の保護者や関係者からは「私たちを踏みつけるようなことはしないでほしい」「北部の人をばかにしているのか」などと抗議の声が相次いだ。
大得英信教育部長は①子どもは集団の中で育て、社会性を育む必要がある②現状では幼稚園教諭によって、受け持つ園児数に格差があり、負担を平準化する必要がある―などと指摘。「子どもを預ける環境の充実というポジティブな考えで進めている」と小規模幼稚園の休園に理解を求めた。
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2016年
9月
22日
木
奨学金条例取り下げ 給付額など記載なし

竹富町議会(新博文議長)9月定例会の議案審議が21日、同議場で開かれ、町執行部は今議会に上程されていた、対象者に月額5万円を給付する返済不要の「竹富町ふるさと応援奨学金給付条例」案を取り下げた。西大舛高旬町長は「条例内容を再度精査する必要があるので撤回を求める」と述べた。同条例には毎月の給付額などの記載がない。
給付型奨学金条例はこれまで、竹富町総合教育会議で議論されてきた。保健師、幼稚園教諭、保育士など、竹富町内で不足している人材の確保を目的としている。奨学金受給者は卒業後、町内での勤務が必要となる。
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2016年
9月
22日
木
方言普及活動で知事表彰 子どもアンガマの岡山さん

県が17日に沖縄コンベンションセンターで開いた「しまくとぅばの日に関する条例」制定10周年イベントで、方言の普及功労者として石垣市の岡山稔さん(75)=石垣=が知事表彰を受けた。岡山さんは21日、市役所に中山義隆市長を訪れ、報告した。
元教員で、自宅で三線教室を開いている岡山さんは2003年、妻の睦子さん(70)とともに四カ字の子どもたちを集め「いしゃなぎら子どもアンガマ」を結成。代表世話人として、毎年の旧盆に合わせて子どもたちに方言や伝統芸能を指導してきた。
子どもアンガマは小中高校生約30人で、約3ヵ月の稽古を積んだあと、旧盆の中日、市内の老人福祉施設や保育所などを訪問している。
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2016年
9月
21日
水
産業まつりが中止 出展不足、採算取れず

10月1、2日に予定されていた「2016八重山の産業まつり」(同実行委員会主催)の中止が20日、決まった。八重山青年会議所の担当者によると、出店業者の確保が難しかったことなどが主な理由。15日現在で出展業者は32業者と、申込みが伸び悩んでいた。
出展者数は、当初計画で126業者を予定していた。産業まつりは2013年に112業者が参加したが、2014年には約90業者、2015年は約30業者と年々減少していた。
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2016年
9月
21日
水
大きな水田で田植え体験 田んぼ起こしで〝ドロリンピック〟

石垣小学校(西原貴和子校長)の5年生52人は20日、総合的な学習の一環として新川平田原にある水田で田植えを行った。
石小の稲作体験は、例年は同小校庭にある水田で行われているが、今年6月に平田原で一期米の稲刈り体験を行ったところ子供たちに好評だったことから、今回初めて平田原で二期米の田植えを行うことになった。
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2016年
9月
21日
水
台湾ファンドの土地購入阻止 白浜地区、町が予算措置

竹富町議会(新博文議長)の議案審議が20日、同議場でスタートし、6議案を審議した。一般会計補正予算で同町は、土地の取得費として1600万円を計上。台湾の外資ファンドが西表島白浜(西表1499番地4)の土地の売買を目指していることから東金嶺肇企画財政課長は、「(沖縄県は)国内の土地の売却は許せない」と県のコメントを紹介し、1筆分の購入費を補正予算で組んだ。
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2016年
9月
20日
火
親族結集、節目祝う 中山市長が新百歳宅訪問

敬老の日の19日、中山義隆市長は市内の新百歳慶祝訪問を行い、安倍晋三首相からの頌状を手渡し、新百歳からあやかりの盃を受けるなど、長寿を祝した。このうち、新百歳となった東蔵盛英次郎さん(99)=平得=宅では親族約30人が集まり、英次郎さんの節目の年を祝った。また、各公民館では華やかに敬老会が執り行われた。
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2016年
9月
20日
火
課題曲、演奏順決まる 八重山古典音楽コン抽選会

第39回八重山古典音楽コンクールの演奏順ならびに課題曲抽選会が18日午後、真栄里公民館で行われ、各部門の課題曲が別表のとおり決定した。三線優秀賞、最高賞の課題曲は25日に決定される。
今年の同コンクールには、箏曲8人(あやぱに2、新人4、優秀2)、笛14人(あやぱに2、新人6、優秀3、最高3)、太鼓14人(あやぱに1、新人6、優秀6、最高1)、三線142人(あやぱに7、新人60、優秀33、最高42)が参加。10月1日、2日、7日から9日に行われる審査で栄冠をめざす。
2016年
9月
18日
日
与那国町で被害甚大 電柱倒壊 家屋も損壊 約800世帯が停電 最大瞬間66.8㍍ 台風16号

非常に強い台風16号は17日夜、八重山地方を通過し、午後6時18分に暴風警報が解除された。石垣市内では目立った被害はなかったが、同台風が与那国町に上陸。電柱が倒壊、家屋の窓ガラスなどが損壊するなど甚大な被害を残した。石垣島地方気象台によると、午前10時6分に与那国町祖納で最大瞬間風速66・8㍍を記録。与那国町によると約800世帯が停電した。
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2016年
9月
18日
日
2年連続〝大型〟猛威 与那国に大きな爪あと

17日に台風16号の直撃を受けた与那国町は、約1年前の2015年9月28日に台風21号が直撃しており、2年連続で大型台風が人口1700人の島で猛威を振るい、大きな爪あとを残した。
16号の影響で少なくとも電柱が1本倒壊、家屋の窓ガラスが割れるなど一部損壊も確認された。沖縄県農協与那国支店の玄関前には、強風で飛ばされたとみられるコンテナが入り口をふさいだ。幹線道路にはトタン屋根などが散乱した。農機具を入れる小屋も大破し、機材が風雨にさらされていた。ガードレールも強風で横倒しとなった。
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2016年
9月
18日
日
法科大学院生を支援 人材育成などで協定 沖銀と琉大

沖縄銀行(玉城義昭頭取)と琉球大学大学院法務研究科(吉﨑敦憲法務研究科長)は16日午後、司法試験合格を目指す同研究科の修了生に対して行っているサポートのさらなる連携と人材育成などの協力を目的とする協定を結び、那覇市の沖縄銀行本店で調印式を行った。
協定書では、沖銀が2007年から司法試験の合格率を上げることを目的に、同研究科の修了生を嘱託行員として採用し、司法試験に専念できる環境を提供する「リーガル・アシスタント制度」の継続と、修了生に加え在学生も対象とし、インターンシップの受け入れや、就職活動支援などを含めた6項目で協力することを確認した。
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2016年
9月
17日
土
きょう全便欠航 台風16号で空、海に影響

強い台風16号の接近で、17日に石垣港を発着する離島航路と石垣空港を発着する航空便は、全便全航路の欠航が決定している。石垣空港の入口ゲートは終日閉鎖される。
16日は石垣港を発着する離島航路で、波照間航路が全便欠航、その他の航路は午後から欠航となった。事前に午後からの欠航が周知されていたこともあり、離島ターミナルを訪れる人の姿はまばらだった。
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9月
17日
土
自衛隊配備は不可欠 賛成多数、市議会が初決議 野党「暴走」と反発

石垣市議会(知念辰憲議長)は9月定例会最終日の16日、議員提案の「石垣島への自衛隊配備を求める決議」を与党の賛成多数で可決した。防衛省が石垣島への陸上自衛隊配備計画を進める中、市議会として初めて配備推進の意思を示した。決議は中山義隆市長の判断にも影響を与えると見られ、中山市長は決議後「重く受け止めたい」と述べた。採決で、配備に反対する野党は「暴走だ」などと反対し、与野党の対立も鮮明になった。
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2016年
9月
17日
土
仲裁裁判所に提訴要望 尖閣問題、野党は反対
16日の石垣市議会最終本会議では、議員提案の尖閣諸島問題を仲裁裁判所に提訴することを求める意見書が与党の賛成多数で可決された。
意見書では尖閣問題について「中国公船が接続水域に侵入を繰り返し、領海への侵入もたび重なることに加え、軍艦まで派遣してくることは新たなステージに入った感じを与え危惧する」と指摘。「まずは中国が尖閣諸島周辺での活動を自制せざるを得ない状況を作り出していくことが大切」と仲裁裁判所への提訴を訴えた。伊良皆高信氏が提案した。
野党は「裁判の前に、政府は中国に対し、しっかり交渉を行うべきだ」(井上美智子氏)と反対討論した。採決の結果、与党13人が賛成、野党7人が反対した。
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2016年
9月
16日
金
自衛隊配備決議きょう採決 与党推進派が提案 市議会
開会中の石垣市議会(知念辰憲議長)9月定例会で、与党の仲間均市議が15日、「石垣島への自衛隊配備を求める決議」案を動議で提出した。16日の最終本会議で採決される。議会として配備推進の意思を示すことで、中山義隆市長が早期に受け入れ表明しやすい環境整備を図る。6月定例会では推進派の団体が提出した請願が否決されおり、推進派の与党市議らが今議会で巻き返しを図る形になる。
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9月
16日
金
「仲裁裁判所に提訴を」 尖閣問題で議決へ
16日の石垣市議会最終本会議で、伊良皆高信氏が、尖閣諸島問題を仲裁裁判所に提訴することを求める意見書を提案する。
野党から慎重意見が出ているが、与党の賛成多数で可決される見通し。
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2016年
9月
16日
金
竹富島で十五夜祭 悪天候、綱引きは中止

竹富島で15日、旧暦8月15日恒例の十五夜祭が行われた。同祭は他島では豊年祭で行われることの多い大綱引きやツナヌミン、旗頭奉納が行事の中心となっているが、今年は台風接近による悪天候のため、竹富小中学校グラウンドでの行事は中止され、あいのた(東)、いんのた(西)、なーじ(仲筋)3集落での祈願のみ行われた。
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2016年
9月
15日
木
西大舛町政スタート 均衡発展「実行の時」

竹富町長選挙で初当選した西大舛高旬町長が14日、同役場に初登庁し、第20代町長としての業務がスタートした。西大舛町長は職員を前に訓示で、海上交通の整備などの課題を掲げ、「島々が均衡ある発展を成し遂げることが出来るよう務めることが大きな使命」と強調し、「今まさに実行の時が訪れた」とスピーチした。
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2016年
9月
15日
木
受け入れ可否、当面見送り 「判断前に市民の声聞く」
石垣島への陸上自衛隊配備計画をめぐり、中山義隆市長は14日、市議会9月定例会の一般質問で「市長として判断する前には当然、住民の声を聞く必要がある」と述べ、賛否両派の声を聴取する「公聴会」の開催を検討する考えを示した。早ければ今議会中にも受け入れ可否を表明する可能性が取り沙汰されていたが、当面は意思表明を見送る方針とみられる。
陸自配備問題は宮良氏が取り上げた。中山市長が賛否両派との面会を断り続けている現状について「市民が市長と対面もできないままに結論が出ることは大きな課題だ。せめて(建設予定地周辺の)3地区の皆さんには合うべきだ」と疑問を呈した。
中山市長は賛否両派の要請について「要請文はしっかり私に届いている」とした上で「3地区に限らず、賛成、反対の声は時期を見て聞かせていただくことになると思う。判断材料の一つとして市民の声を聴くため、公聴会のようなものも開くことも必要だ」と述べた。
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2016年
9月
15日
木
八重山あす暴風域 台風16号が接近へ

石垣島地方気象台によると、強い台風16号は、14日午後7時にはフィリピンの東にあり、時速約20㌔で西北西に進んでいる。今後発達しながらフィリピンの東へ進み、八重山地方は16日午後、暴風域に入る見込み。17日にかけて、非常に強い勢力で先島諸島にかなり接近する見込み。
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2016年
9月
14日
水
「町民と職員に感謝」 2期8年、川満町長が退任

竹富町の川満栄長町長の任期満了に伴う退任式が13日、竹富町役場で開かれ、役場職員が花道を作り2期8年間の町政運営の労をねぎらった。川満町長は職員を前に「一丸となって使命感、責任感、情熱を注いで大きな汗をかいてもらった」と感謝の言葉を述べた。町民も多数駆けつけ、花道は庁舎の外まで続くほど盛大となった。
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2016年
9月
14日
水
今村尚貴さんが最優秀賞 悪天候、6年ぶり市民会館で

2016年度(第70回)とぅばらーま大会が13日夜、市民会館大ホールで開かれ、歌唱の部最優秀賞に字石垣の畜産業、今村尚貴さん(32)が輝いた。優秀賞には新栄町の宮城圭さんと字石垣の玉代勢秀尚さん、努力賞には字新川の黒島章子さん、奨励賞には八重山商工の高校生、西原佑香さんが選ばれた。今村さんは受賞の喜びを「とてもうれしい。まずは父母に伝えたい」と語った。今年は台風14号接近により悪天候が予想されたため、6年ぶりに市民会館での開催となった。
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2016年
9月
13日
火
議長不信任案を否決 1票差、与党から同調も 市議会

石垣市議会(知念辰憲議長)9月定例会の本会議で12日、野党が知念議長の不信任案を動議で提出し、無記名投票の結果、反対10、賛成9の賛成少数で否決された。与党は石垣島への自衛隊配備をめぐる路線対立から2つの会派に分裂しており、野党は与党の足並みの乱れを狙った形。不信任案には与党から同調者がいたと見られ、与党主導の議会運営が不安定化している現状が浮き彫りになった。
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2016年
9月
12日
月
応急手当普及セレモニー ダンスで救急法アピール

2016年度救急の日および救急医療週間の一環として11日午後、市民会館中ホールで応急手当普及セレモニーが行われ、AED普及のため結成された女子高生らによるダンスボーカルユニット「AED48isg」がダンスパフォーマンスを披露した。パフォーマンス終了後は消防職員による講演やAED48isgメンバーによる応急手当講習会が行われ、参加した市民らが救急医療への理解を深めた。
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2016年
9月
12日
月
生徒凱旋、歓喜の声 ワープロ団体で初優勝

12日に宜野湾市で行われた2016年度沖縄県高等学校実務競技新人大会で、八重山商工高校(真栄田義功校長)がワープロ速度団体の部で初優勝、同部個人を制した山口明日海さん(2年)ら20人が11日、石垣島に凱旋した。団体の部の優勝旗が、沖縄本島から八重山に渡ったことで関係者は「歴史の1ページだ」と歓喜の声を挙げた。
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2016年
9月
11日
日
飢餓問題、英語で訴え 最優秀賞に山本風彩さん 優秀賞に岩本、上野さん 高円宮杯英語弁論大会 3人が県大会へ

2016高円宮杯第68回全日本中学校英語弁論大会八重山地区大会(八重山地区中学校英語教育研究会主催)が10日、八重山合同庁舎で開かれ、世界の飢餓問題と自身を関連付けて発表した山本風彩さん(石垣中3年)が最優秀賞に輝いた。優秀賞には岩本瑠香さん(船浦中3年)、上野虹紀さん(竹富中2年)がそれぞれ選ばれた。上位3人は10月15日に那覇市で開かれる県大会に八重山地区代表として出場する。
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2016年
9月
11日
日
離島医療の充実訴え 診療所医師ら副知事訪問

離島診療所の医師15人が9日、県庁を訪れ、浦崎唯昭副知事を表敬訪問して離島の医療環境の充実を求めた。
2016年度県立病院付属診療所医師会議がこの日、那覇市の南部合同庁舎で開かれるのに合わせ、副知事を訪れた。八重山からは、西表西部診療所の幸喜翔医師、大原診療所の山腰晃治医師、波照間診療所の五藤雅人医師、小浜診療所の石原昌貴医師らが参加した。
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2016年
9月
11日
日
エイサー演舞で地域貢献 地域の結束強化に期待 双葉子ども会

2015年6月に約15年ぶりの復活を遂げた、双葉地区の「双葉子ども会」が地域活動で貢献している。10日、双葉公民館で双葉地区地域福祉ネットワーク推進会(前木秀靖会長)と石垣市社会福祉協議会が、双葉子ども会と連携した合同交流会を開いた。子ども会は練習してきたエイサーを披露し、地域の高齢者から拍手を浴びた。子どもたちの活躍で、地域の結束強化に期待の声が寄せられている。
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2016年
9月
10日
土
下水道接続率の向上を 石垣処理区、54%にとどまる 啓発イベントでPR 石垣市

「下水道の日」の10日を前に、石垣市は9日、第56回下水道の日啓発イベント出発式を市役所玄関前ピロティで開き、中山義隆市長が下水道の接続率向上を呼び掛けた。石垣処理区の接続率は8月末現在、供用開始区域の世帯数に対し53・97%にとどまっている。
市下水道課によると、石垣処理区は供用開始区域の7940世帯中、4285世帯で接続済み。接続率が最も高い地区は浜崎町で79・42%、最も低い地区は石垣地区で40・91%。
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2016年
9月
10日
土
指定「急がないと」 旧大浜浄水場を視察 アクセス道路予定地 市文化財審

2016年度第2回石垣市文化財審議会(石垣博孝委員長)は9日、市内宮良山原にある旧大浜町浄水場跡を視察した。同審議会は同浄水場を建造物として石垣市の文化財指定を目指している。同所は県が進める空港へのアクセス道路工事の予定地となっていることから、文化財指定を提案した松島昭司委員は「(指定を)急がないといけない」と話した。
小雨が降るなか行われた視察では、松島委員が施設を解説して委員らを案内。詰所(事務所)―ろ過池―滅菌所―調整井などを回った。
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2016年
9月
09日
金
芋堀り狂言に大歓声 竹富島で結願祭

竹富島清明御嶽で8日、今年の豊作を感謝する結願祭の奉納芸能が行われ、4人の長老が御嶽に参拝する様子を演じた「始番狂言」や、収穫の喜びをコミカルに演じた「芋堀狂言」などの演目に多くの島民や観光客らが見入った。会場には、フィールドワークで竹富島を訪れている法政大学人間環境学部の学生らも訪れ、島の伝統行事を興味深げにカメラに収めていた。
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2016年
9月
09日
金
保育士確保へ補助制度 給与上乗せなど実施へ 石垣市
石垣市が、保育士確保に向けた新たな補助制度を盛り込んだ一般会計補正予算を開会中の9月定例会に上程している。市の待機児童は4月1日現在で147人で、市は認可保育園の新設などで受け皿を急拡大させているが、保育士不足が最大の課題。議会で可決されれば、10月から新たな補助制度をスタートさせる方針。
新たな補助制度は5種類。「ウェルカム保育士」誘致促進事業では、島外から就職する保育士に対し、県外は50万円、県内は40万円を渡航費、生活準備、就職準備の費用として支給する。
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2016年
9月
09日
金
鳩間島留学で官民一体 学寮建設、地域発展へ 竹富町教委 教育最前線⑪

人口50人を切った竹富町の鳩間島。同島では鳩間小中学校に島外から「留学」させる里親制度を住民主導で行ってきたが、小中学生は合計3人と厳しい状況だ。そうした中、竹富町は同島の学校存続と地域発展のため「鳩間島留学制度」の準備を進めている。本土の大学と連携して小学4年生から中学2年生までの留学生を確保し、学寮を建設して生活させる官民一体の計画だ。(玉津盛昭)
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2016年
9月
08日
木
市議会駆け引き激化 推進決議、住民投票も
防衛省が進める石垣島への陸上自衛隊配備計画をめぐり、市議会で駆け引きが激化している。中山義隆市長が受け入れを表明する可能性を懸念する野党は、住民投票条例の成立を模索。与党には配備推進決議の可決を目指す動きがある。ただ、双方とも現時点では多数を確保するめどが立っておらず、慎重に事態の推移を見極めている。16日の最終本会議に向けて水面下の調整が続きそうだ。
自衛隊配備計画に関し、中山市長は受け入れの是非の判断を示していないが、与党は内部の路線対立が鮮明になっており、二つの会派に分裂している。
少数勢力の野党は配備に反対しており、与党の一部と連携することで存在感の発揮を狙う。
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2016年
9月
08日
木
県民思う〝侍魂〟に感動 仲井眞知事との思い出⑦ 元沖縄県福祉保健部長 宮里 達也
私は平成21年度から23年度の3年間、県福祉保健部行政の分野において仲井眞知事にお仕えした。
その頃の最大関心事は、平成24年度から始まる振興策の方向を決める『沖縄21世紀ビジョン基本計画』の策定であった。私も県幹部の末端にある者としてその議論・調整に参加する機会があった。知事は、復帰40年を経過し沖縄関係予算が年々縮小されていく状況に強い危機感をもたれていた。予算総額3千億円復活と一括交付金制度の造設を目標に幹部職員を叱咤激励していた。
平成25年度予算は政権交代のため編成が遅れ1月にずれ込んだ。予算確保に向けて政府折衝が大詰めをむかえたころ、未明に予期せぬ強い腹痛に襲われ県立南部医療センターに緊急入院となった。
そのころ私は県庁を去り、知事の動向を直接見ることはなくなっていた。その日の夜、病院事業局長から電話があった。「知事が腹痛で入院なさった。心配なので明朝一緒に見舞いに行ってくれ」そういった内容であった。
翌早朝、病院で局長と待ち合わせ、病室を訪問したところ、病状は私が予想していたより重く感じた。悪いことに、まだ診断もついてない状態であった。しかし、運のよいことに、腹部超音波診断の専門医である当時の松本八重山病院長が本島に技術指導の講師として来ていた。直ちに局長が彼に連絡を入れ、検査してもらう手はずをとった。その結果、胆嚢炎であることが分かり、緊急手術となった。
手術が始まったころ、私は、知事の病状説明へのアドバイスのため川上総務部長の部屋に呼ばれた。しばらくして部長の携帯電話に山本一太沖縄開発庁長官から電話が入ってきた。
「今、知事から電話をいただいた。『東京で直接お会いして予算のお願いをする約束となっていたのに、これから緊急の手術を受けなければならなくなり、約束を果たせません。私の代わりに担当部長を行かせますので、新年度予算に関しては特段の配慮をお願いします』とのことで驚きましたが、知事は大丈夫ですか?」そういった内容であった。
当時、心ないうわさも流れたりしたが、実際の病状は、胆嚢炎が悪化し予断を許さない状況であった。強い痛みとショックによる朦朧状態にあっても、沖縄の予算確保について気にかけ続けておられたのである。仲井眞知事の県民を思う〝侍魂〟に私は深く感動した。
私は保健医療行政の専門家であり、辺野古問題は専門外である。しかし、元行政官としてあえて知事の立場を想像すると、沖縄県には『公有水面埋め立て』が法に定められた適切な手続きを踏んでいるかどうかの純粋な行政判断をするしかなかった。
平成25年末に行われた次年度の予算確保活動も、激しい腰痛を発症し歩行困難となる厳しい中行われた。予算が満額回答された時、記者に囲まれた知事が「これで良い正月を迎えることができます」の言葉は、知事の命を懸けた活動に対する、総理をはじめとした各大臣のご配慮への、彼なりの最大の感謝の表明であり、断じてそれ以外のものではなかった。繰り返し行われたマスコミによる「知事は沖縄を(辺野古を)お金で売った!」といったイメージ報道は、全くの事実誤認であると私は確信している。(おわり)
2016年
9月
08日
木
遠隔ライブ授業始まる 竹富町内全有人島で実現

【竹富】離島地域の学力向上を目的とした沖縄県の「2016年度ICT利活用による離島学力向上支援実証事業」が5日から来年2月末まで竹富町内の複数離島で実施される。
この事業はICT(情報通信技術)を活用して、東京の現役東大生講師と複数離島の生徒をテレビ会議システムで同時につなぎ、対話、参加型の授業を行うというもの。
2014年度から西表島などで実施されてきたが、今年度から竹富島、小浜島、黒島が加わり、竹富町すべての有人離島で実施されることになった。ほとんどの離島には学習塾がないため、保護者から歓迎の声が上がっている。
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2016年
9月
07日
水
議長不信任案を検討 野党、与党内対立にらみ
石垣市議会の野党が、開会中の市議会9月定例会で知念辰憲議長に対する不信任案提出を検討している。知念議長が新たに発足した与党の会派に所属したことなどを問題視し「中立性に疑問がある」と批判する。市議会で野党は少数勢力だが、与党の一部が同調すれば可決の可能性がある。与党は現在、自衛隊配備問題をめぐる路線対立から二つの会派に割れており、野党は今後、与党内の動向を慎重に見極めながら、不信任案提出の可否を判断する。
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2016年
9月
07日
水
沖縄差別は誤解、恩人への感謝を 仲井眞知事との思い出⑥ 元沖縄県福祉保健部長 宮里 達也
八重山や宮古などの住民にとって医療は最も大切なものの一つである。地域の医師会の先生方と県立病院が連携を強化して、良質な医療を提供できなければ安心して暮らすことはできない。
高良前副知事から子供のころの二つの悲惨な経験を聞いたことがある。子供のころ親の仕事の関係で離島に住んでいた。兄弟が百日咳を発症、呼吸困難となった。サバニで本島の病院に搬送中お亡くなりになったという。また、隣に住む若い夫婦が臨月になり陣痛が始まった。しかしながら時間がたっても苦しむばかりでなかなか生まれない。予期せぬ難産となってしまった。復帰前の話で、米軍ヘリを依頼した。しかし、運悪く台風接近の悪天候で島にどうしても着陸できなかった。妊婦は陣痛の苦しみの中で力尽き母子ともに死んでしまったという。
八重山と宮古には県立の総合病院を整備し、また各離島には診療所がある。加えて万一の救急搬送に備え、自衛隊と海上保安庁に特別の配慮をお願いしている。これは現場の命がけの善意と使命感があって維持されている。そういった体制があるため、かつて副知事の経験したような悲しいことはなくなり、離島でも安心して暮らせるのである。
離島の県立病院経営にとって最大の困難は人材の確保である。とりわけ産婦人科医の確保はなかなか見通せなくなったりする。
平成23年の新春早々、当時の八重山病院長が緊急の記者会見をひらいた。4月からの産婦人科医の確保ができないため、妊婦検診を含め、産婦人科を閉鎖することを発表した。これは八重山の新聞は当然、本島のマスコミでも大きく取り上げられ、大騒ぎとなった。
福祉保健部の私の部屋や、病院事業局長のところには市長、議員、市民団体など多くの関係者が押し掛けてきた。どなたもとても心配して、八重山病院から産婦人科がなくなることは許せないと口々に主張していた。
病院事業局長や私としてもその思いは同じなのだが、具体的な人員の配置計画がなかなか組めなく苦慮していた。皆さんには信じてもらえないかもしれないが、日ごろ図太く見える私も心配で夜も眠れなくなった。
そんな状況の時、知事から私の携帯に電話が入った。「私(仲井眞知事)の昔からの友人で、政府関係者にも顔の利く人から電話があった。八重山という国境の街の病院に産婦人科がなくなるのは東京にいる私にとっても大変心配である。もし、沖縄県が希望なら、親しいお付き合いのある順天堂大学関係者に働きかけて特別に産婦人科医を派遣することを検討してもらってもいいのだが」といった内容で、私や現場の意向を聞きたいとのことであった。もちろん有り難い話で、伊江局長にも伝え、どうにか4月からの産婦人科閉鎖は回避できたのである。
おそらくそういった事があったことを知る八重山住民はほとんどいないであろう。今回あえてこのエピソードを紹介したのは、最近、〝沖縄は差別されている〟そういった内容の発言を、市民活動家ばかりでなく県の要人の口からも発せられるようになっている。私は、そのことがとても心配で不愉快でもあるからである。
心ある人々は、東京にあっても遠く離れた沖縄や離島のことを心配してくれているのである。そういった方々への感謝の思いを忘れたら、地域の発展はとても望めないと思うのである。
2016年
9月
07日
水
「世界の指導者」と自賛 G20で国威発揚図る
中国・杭州で5日閉幕した20カ国・地域(G20)首脳会合を報じる中国国営テレビのニュース番組が「自画自賛報道」に満ちあふれている。5日のニュース番組では、アナウンサーが各国の報道を引用しながら「中国は自他ともに認める大国。世界の指導者としてのイメージが、さらに知れ渡るようになった」と、開催国としての「国威発揚」に胸を張った。
アナウンサーが各国のゲストに中継で質問するコーナーでは、ゲストから「中国は世界第二位の大国として、世界の経済をけん引している。世界経済の安定装置として期待されている」「中国のGDPは米国より低いが、世界経済にもたらした推進力はインドの5倍近い」などと中国への称賛の嵐。
中国の「完備した金融システム」の優秀性や、習近平国家主席が提唱した中国中心の経済圏構想「一帯一路」の「非常な展望性」に対する期待の声も紹介された。
報道は、中国には耳の痛い鉄鋼の過剰生産問題や、南シナ海問題などには触れていない。
2016年
9月
06日
火
渦中の…
渦中の東村高江を訪れた。米軍北部訓練場の部分返還に向け、ヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設工事が本格化し、多数の反対派が工事の妨害行為や警察官などへの挑発行為を繰り返している◆よく言われるような「機動隊や警察官が市民を弾圧している」光景は見られない。むしろ機動隊や警察官は、車両の近くに座り込んだり、通行中のトラックの前に飛び出しそうな様子を見せる反対派に対し、けが人が出ないよう現場の秩序維持に努力していた◆民主主義の政権に抵抗するなら民主主義のルールに則るべきで、実力行使で工事を妨害するような行為は、むしろ民主主義に対する挑戦でもある。独裁政権の中国に対し、香港の民主派がやむを得ず実力行使で抵抗するような行為とは、本質的な意味が異なる◆反対派は、県議選や参院選で、辺野古や高江の工事に反対する「沖縄の民意」が示されたと主張する。ただ基地問題や安全保障問題は沖縄だけの問題ではなく、日本全体で考えるべき問題だ。県民負担の軽減や日米同盟の必要性といった広い視野の議論も必要で、イデオロギー闘争だけでは何も前進しない◆県民なら、平和を願う心は誰でも同じだ。高江の抗議行動がさらに過激化し、いたずらにけが人が出るような事態は避けてほしい。
2016年
9月
06日
火
昔気質、茶会めぐり激怒 仲井眞知事との思い出⑤ 元沖縄県福祉保健部長 宮里 達也
仲井眞前知事が八重山地域のことに並々ならない思いがあったことの一端を紹介してきた。
知事という要職にあり年長者でもある方の、その人柄について私などが云々することは大変失礼であることは十分承知しているつもりである。しかし昨今の米軍基地にからむ政治状況と、繰り返されたマスコミのイメージ報道で、彼は県民から非常に誤解されている様に感じ心配している。敢えて彼の人柄について私の考えを述べてみたい。
仲井眞知事は、とてもまじめな方で、特に沖縄への郷土愛は並々ならぬものがあった。反面、「麻生総理に似ていますね」とか「ご下命ですか」の発言にみられるように、私のような直線的な発言をする人とはちがって、少しはぐらかした変な物言いをする方である。そういったところを彼独特のユーモア感じてもらえればよいのだが、誤解を生むこともしばしばあったのも事実である。
もう一つエピソードを紹介したい。数年前、全国的に〝たな卸し会議〟といった行革が流行した。もちろん行革はとても重要な視点でもあるが、民主党政権下マスコミをにぎわした「一番でなければいけないのですか?」といった少し思慮に欠けるものが沖縄でもあった。
福祉保健部では百寿者への祝い事業が行革になり、前年数百万円の事業費が数十万円に減額された。そのため百寿者全員への知事からの記念品の贈呈と数人の代表者の自宅訪問ができなくなった。そういった事情で、その年は代表者を招待しての識名園における知事主催の茶会をする計画に変更した。
事業前日、担当課長が知事説明を行った。ところが担当者の予想に反して、知事が納得せず立ち往生してしまった。秘書から私のところへ電話があり、至急知事室に来るよう求められた。
私が到着した時、知事は顔を真っ赤にして担当者をしかりつけていた。何故知事が怒っておられるのかよくわからなかった。よくよくお話を伺ったところ次のような理由であった。百寿者は長年にわたって沖縄県に貢献してきた立派な方々である。そのような大先輩の方々を、私ごとき後輩が呼びつけるような失礼なことはとてもできない。また、私は百寿者のお宅を訪問して、仏壇の前で献杯を受け長寿をあやかりたいのにそれができない。
知事のお話を聞いて、私も大変困った。私のような凡人が全く想定してない理由であったからである。しかし、全ての段取りが終了した後であり、事業変更などできない。私は率直に「知事のお気持ちを理解できてなかったことをお詫びします。しかし、すでに多くのボランティアの方々の協力も得ながら事業計画は進んでおり、変更することはとても不可能です。また、知事は単なる一県民ではなく、県民の代表者であり、昔でいえば国王にもあたる立場です。そんな方が『百歳おめでとう。長年ありがとうございました』と声をかけ、一緒にお茶を楽しむことは、とてもうれしいことですよ」そのように説明してやっと納得していただいた。
これまで述べてきた経験から私は、仲井眞知事は先輩方を大切にする昔気質のとても真面目な方だと改めて感じた。一方、そういったことを理解しない職員などからは、「気難しく、わけのわからないことを言う人だなー」と誤解され煙たがられたのも事実である。
2016年
9月
06日
火
救急医療週間始まる AED48も活躍へ

9月9日の「救急の日」にちなむ救急医療週間が5日から始まり、石垣市消防本部では同日午後、職員やAED48のメンバーらが出発式を行った。AED48は、AEDの普及促進を目的に2013年7月に設立されたグループで、高校生から小学生までの女子24人が所属。消防関係のイベントでステージを披露している。
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2016年
9月
04日
日
大地震想定、950人避難 離島の被災 対応確認 竹富町初の県防災訓練

2016年度沖縄県総合防災訓練(主催・沖縄県など)が3日、竹富町で初めて開かれ、大原港を主会場として大規模災害を想定した訓練が行われ、災害時の拠点港としての動きを確認した。同町内の避難訓練参加者数は950人。同訓練の目的は、離島の地域特性を踏まえた対応能力の向上など。
訓練の想定は八重山諸島南西沖を震源とする強い地震(M8・7)が発生し、竹富町で最大震度6強となり、八重山諸島全域に大津波警報が発令されるというもの。
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2016年
9月
04日
日
外国語対応などに課題 地震想定の避難訓練

西表島大原で行われた沖縄県総合防災訓練にあわせ、サブ会場となった石垣市総合体育館では避難所運営訓練が行われ、約200人が参加した。参加者たちは高齢者、障がい者、外国人、観光客などの役割ごとに班を編成し、地震による避難時の課題を確認した。
石垣での訓練は午後1時半にスタート。約150人の訓練参加者が次々と体育館に駆け付け、避難者登録を行った。
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2016年
9月
04日
日
八重山病院新築を強く指示 仲井眞知事との思い出④ 元沖縄県福祉保健部長 宮里 達也
前回まで、統括監へ指名される際の面接時のことや、新型インフルエンザ対応へのこと、さらに病院事業局長指名のいきさつ等の少しばかり風変わりなエピソードについて話してきた。
特に八重山諸島の人々にどうしても伝えたいことがまだある。八重山病院新築のいきさつである。
平成23年だったと記憶しているが、病院事業局にとっての長年の懸案事項であった県立宮古病院の新築移転の事業にほぼ目途がついたころ、私は伊江病院事業局長の部屋を訪ねた。八重山病院をどうするかについて話し合うためであった。
私自身、琉球大学に所属していたころの昭和58年、少しの期間であったが八重山病院に所属していたことがある。八重山病院の設備等の事情はよく知っていた。当時から特に手術場などは、地域の基幹病院としてはあまりに貧弱で問題があるように強く感じていた。また、耐震構造上も問題があり、前年には特別に予算を確保して耐震補強工事も行っていたが、近代医療を行うには新築するしかないのは明らかであった。
さすがに11年も八重山病院長として赴任し、苦労してきた局長である、私以上にそのことを心配しておられた。しかし、長年の懸案だった宮古病院の新築の工事に取り掛かったばかりの時期である。ご自身でそういった話題を持ち出すことは困難な状況であった。まさか福祉保健部の責任者からそういった話題が持ち込まれることは予想してなかったようである。目を輝かせて喜ばれた。
二人で大まかな作戦を立て、5年後をめどに成し遂げようということになった。非公式ではあるが、総務部関係者のところにその話題をもっていったところ、「10年後の検討事項ですね」けんもほろろにそう言われたりした。
そんなことは最初から想定されたことであった。通常こういった事業は住民運動が先行しなければ成し遂げられない。良くも悪くも、八重山は宮古に比べてこの種の問題にのんびりとしたところがある。しかし、当然ではあるが、情報を上げると市長や議員をはじめ関係者が一生懸命訴えるようになり、一気に具体的な検討課題になった。
住民の皆さんには是非理解していただきたいのですが、この問題に関しても仲井眞知事は特段の関心を示していただいた。特に、平成25年の7月大型台風が八重山地方を襲った。老朽化した病院にも甚大な被害が発生した。雨漏りや自家発電の機能が十分でない中で停電も発生し、病院機能そのものがダウンした。当時の本竹副院長(現中部病院長)が被害の状況を録画していた。
被害のニュースが本島に伝わると、すぐに仲井眞知事は現地八重山に飛んだ。病院にも視察に入った。病院で被害発生直後の状況を映した映像を目にし、本当に驚かれたようである。帰任後これではいけない、八重山病院の新築は県政の最優先課題であると予算担当関係者にも強く指示された。
現在八重山病院の新築工事が進んでいる。前例に比べ、特段の速さで事は進んだ。そのことに少しばかり関わった私としても大変うれしく、新病院の完成を心待ちにしている。
私はすでに県庁を去った身であるが、このことには今でもずっと気に留めている。私の得た情報では、予期しない不発弾問題などがあり、八重山病院新築事業は資金確保等で必ずしも順調ではないようである。住民自身もよく情報を集めて、さらなるバックアップをして是非立派な病院を造っていただきたい。
2016年
9月
03日
土
与党 分裂回避で一致 路線対立は解消されず 連絡協会長に石垣氏
石垣市議会の与党連絡協議会が2日、市議会の与党控室で開かれた。石垣島への自衛隊配備問題をめぐる路線対立が露呈する中、初の与党連絡協議会となったが、出席者によると、与党として中山市政を支える基本姿勢で一致。路線対立を残しながらも、決定的な分裂は回避した。新会長に選出された石垣亨氏は取材に対し「自民党にも数々の派閥がある。自衛隊配備問題などで考え方の違いはあるかも知れないが、話し合いの機会を増やしたい」と強調した。
連絡協には与党14人中12人が出席。伊良皆高信氏と今村重治氏は欠席したが、両氏は仲嶺忠師氏を通じて与党として活動する方針を伝えた。石垣会長は市議会9月定例会の会期中に再度、連絡協を開く考えで「2人からも直接話を聞きたい」と話した。
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2016年
9月
03日
土
きょう県総合防災訓練 初の訓練 リハ徹底 竹富町

2016年度沖縄県総合防災訓練が3日、初めて竹富町で行われるのを前に2日、西表島の大原港を起点としたリハーサルが行われた。川満栄長町長を含む役場の課長らは、設置された災害対策本部内で衛星電話でのやりとりなどを確認し、徹底したリハーサルを行った。
リハーサルは午後1時にスタート。緊急地震速報が防災無線で流れた。竹富町で震度6強、石垣市と与那国町で震度6弱の揺れがあったという想定。
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2016年
9月
03日
土
観光地、落書き苦悩 撮影スポットに「西表島上陸」 ゲータ川

西表島の観光ガイド業社が、観光スポットでの落書きに頭を悩ませている。ガイドを務める男性の1人は8月30日朝に西表島東部のゲータ川に「2016年8月29日 西表島上陸」と岩に書かれた落書きを発見。「人の目に付くところに落書きがあると、落書きできる場所と思われてしまう」と、その場で落書きを消す作業に追われた。
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2016年
9月
03日
土
伊江病院事業局長起用の舞台裏 仲井眞知事との思い出③ 元沖縄県福祉保健部長 宮里 達也
沖縄県は、新型インフルエンザへの対策に懸命に対応した。当初の予想に反し一例目の患者は6月であった。しかし、7月には流行が始まり患者は急増していった。8月中旬になると、患者発生数の増加に比例して重症者が急増した。沖縄においても海外情報と同じく、通常のインフルエンザとは異なり、重症者は若い人たちであった。
八重山地方の離島診療所でも、重症患者が発生した。呼吸の止まった患者に診療所の医師によって挿管処置がなされた。患者はすぐに海上保安庁のヘリコプターで県立八重山病院に搬送され、ICU治療を行われ救命した。皆様方は既に忘れただろうが、当時そういったこともあったのだ。
その頃はまだ病気の本質が十分には分かっていなかった。マスコミでは過度の恐怖情報が流れていた。搬送や治療の現場の方々にとっては、未知の病気への相当の恐怖もあったと思われるが、恐怖感を乗り越えて誠実に対応していただいた。改めて感謝の思いを表明したい。
沖縄県では先人たちの努力で、宮古・八重山に拠点となる病院を整備してきた。また、各離島にはそれぞれ診療所を設け医師・看護師などの専門家を配置している。更に、海上保安庁や自衛隊の全面的な協力のもと、救急患者航空搬送体制を整備してきた。新型インフルエンザの経験を持ち出すまでもなく、こういった医療環境の整備は、離島住民の安心にとって最も重要な事項である。このことに関係してきた先人たちや、今現場で働いている方々への感謝の思いを軽んじては決していけない。同時に、医療の適切な確保と、その機能向上には、今を生きている私たちの重大な責務であることも忘れてはいけない。そのことがなければ地域医療はいとも簡単に崩壊してしまうのである。
さて、当時の八重山病院伊江院長とは、電話で密接に連絡しあい対応した。また、10年以上にわたって八重山病院長を担っていることに、私は深い尊敬の念をいだいていた。後日そのことが大きな意味を持つこととなった。
新型インフルエンザへの対応も終わった23年早々、前任の病院事業局長が任期満了を迎えた。次期病院事業局長をどなたに担っていただくか、県三役をはじめとした人事担当者の検討が始まった。数人の候補者の名が取りざたされた。どなたも立派な業績を上げられてきた先生方ばかりであった。
総務部長から医療関係者の意見の聴取を依頼された。県立病院の主だった方々や、県医師会の先生方の意見を聴取することとなった。県立病院の先生方の多くは、離島で10年以上も頑張ってきた伊江先生こそが事業局長にふさわしいといった意見であった。しかしながら、知事をはじめとした三役には伊江先生を知る方がいなかった。そういうこともあり当初、ほかの先生が有力となっていたようである。
私は当時の、総務部長や宮城県医師会長を通じて県三役に情報を上げた。人事が大詰めを迎えたころの昼休み時間に突然、仲井眞知事から電話があった。「伊江病院長を次期局長にするというのは宮里統括監のご下命ですか?」知事から〟ご下命〝などと言われ動転した。「そうではなく天命だと思います」私はとっさにそう答えた。
普通に考えるととても変な会話であるが、これも仲井眞知事の特殊な言語感性の一例であると考え、皆さんに紹介した。
2016年
9月
02日
金
反対派 世論対策で先行 混乱露呈の推進派に焦り 陸自配備計画
石垣島への陸上自衛隊配備計画は、反対派が市民向けの講演会を相次いで開催するなど、世論対策で推進派に先行している。石垣市議会(知念辰憲議長)には開南公民館と川原地区有志が反対の請願を提出、再び議会での攻防を活発化させる構えだ。一方の推進派は与党内の混乱が露呈しており、中山義隆市長は賛否の表明を保留したまま。関係者からは焦りの声も出始めた。
推進派は当初、6月議会で推進派の請願を可決し、中山市長の受け入れ表明につなげたい考えだったが、市議会は推進、反対両派の請願をいずれも否決。議会としての判断は見送られた形になった。
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2016年
9月
02日
金
与党が相次ぎ新会派 砥板氏ら自民支部残留表明

自衛隊配備問題をめぐる路線対立から自民党石垣市支部からの離脱を表明した石垣市議など8人は1日、市議会の新会派「自由民主石垣」(砥板芳行代表)を結成したと発表した。引き続き中山義隆市長を支えるとしている。砥板氏らは同支部に残留しているとの認識も示した。
同支部の仲嶺忠師支部長、伊良皆高信幹事長、今村重治氏、箕底用一氏は8月30日に新会派「自由民主党」の結成届を提出しており、与党が分裂した形になった。
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2016年
9月
02日
金
町発展へ「全身全霊」 西大舛氏に当選証書 竹富町

29日開票の竹富町長選挙で初当選した西大舛高旬氏(68)に竹富町選挙管理委員会(内盛正聖委員長)が1日、町役場で当選証書を付与した。西大舛氏は大勢の支持者を前に「私にできることを全身全霊で取り組む」とあいさつ。「職員、議会と協調しながら、『誇りあるふるさと竹富町』の発展と、町民福祉の向上に向けて不退転の決意を持って取り組む」と述べた。
また、「町民との協議を通して、町民主導型の政策展開を行う。必要な事業の導入や、民間との連携・活用を視野に入れた事業を積極的に導入する」と約束した。
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2016年
9月
02日
金
感染症対策で米国から感謝状 仲井眞知事との思い出② 元沖縄県福祉保健部長 宮里 達也
私は、平成21年から23年の3年間、沖縄県福祉保健部統括監・部長として、前仲井眞知事のおそばで仕事をする機会があった。その時の経験について県民、特に八重山地域の皆様方に是非ともお知らせしなければならないと考え、今回、数回に分けて投稿することとした。
平成21年のことは皆さんすでに記憶も薄れていると思う。その年のゴールデンウィーク前の4月後半、メキシコにおいて新型インフルエンザ発生、多くの若い人が重症化し死亡者が相次いでいるとのニュースが流れた。WHO【世界保健機関】もフェーズとかパンデミックとかいった一般には聴きなれない言葉を用いて、特別の警戒が必要との見解を世界に呼びかけた。
そのニュースが流れた朝一番、知事室へ緊急の呼び出しを受けた。知事は非常に緊張した表情で私たちに問いかけた。メキシコで流行しているインフルエンザへの県の対応はどうなっているかといった内容であった。当初、検討・協議であるといったものではなく、叱責に近いものであった。
私は医療技官の責任者の立場から積極的に発言した。沖縄県の医療は地域の医師会の皆様を基礎として、民間病院、県立病院、大学病院の連携はしっかりしており、メキシコの医療環境とはまったく違う。また、スペイン風邪の被害を引き合いに過度の恐怖を語る人もいるが、当時の医療状況と現在はまったく違う。今回の事態もいたずらに恐怖するのではなく、沖縄の医療に期待し、被害の最小化に努めるべきです。知事におかれましは県民の不安を和らげるメッセージに努めるべきです。おおよそそういった内容の説明をした。
当初、知事は相当に厳しい表情であったが途中から穏やかになった。説明も一段落したので立ち上がり、「失礼します」と告げ退室しようとしたところ知事から予期しないお言葉があった。「貴方のお顔は麻生総理に似ていますね。人に安心感を与える声ですね」
私は、本当にずっこけて、〝ゴツーン〟とテーブルに頭をぶつけてしまった。その様子に立ち会っていた多くの幹部職員も全員、笑ってしまい当初の緊張が解けた。普通「全力を尽くして対応してください」といったことを話すのでしょうが、仲井眞知事は、まじめな内容であればあるほど、独特の言い回しをするお方だなーとその時感じた。
一方、国の対応は深夜の厚生労働大臣の記者会見や水際作戦に見られたように、過度に国民に不安を与えたように感じた。そういった社会状況にも影響されたのでしょう。「アメリカで恐ろしい病気がはやっている。米軍基地のある沖縄県は、また基地の被害をこうむらなければならないのですか!」県にはそういった内容の声も届いた。
私は、知事のお許しをいただき、新聞紙上に「今回の事態は基地問題ではなく、疫病対策という人道の問題である!」そういった内容の投稿をした。日ごろ人権を声高に主張する人たちの覚悟のなさを残念に思った。
新型インフルエンザ対応に際しては、事柄の関係上米軍とも緊密に連絡しあたった。日本におけるほとんど意味のない混乱ぶりとは反対に、米軍関係者は、流行が本当に深刻化し、東アジア地域で混乱が生じた際の医療支援計画、食糧支援計画を立案していた。私は米軍基地問題について云々する立場にないが、日本の混乱ぶりと比較し彼らの世界的視野での考え方を知り、大いに恥ずかしい思いをした。
そういった経緯もあっての事であろうが、事態が完全に収束した時、私は米国総領事から感謝状をいただいた。私の終生の誇りである。
2016年
9月
01日
木
県立病院改革へ職員一喝 仲井眞知事との思い出① 元沖縄県福祉保健部長 宮里 達也
私は昭和26年に本部町山川というところで生まれた。現在、海洋博公園として沖縄観光の中心施設のあるところである。今も昔も青く透き通る美しい海はほとんど変わらない。しかし、私が幼少のころは水の乏しい本当に貧しいところであった。現在では観光が沖縄の基幹産業に育ち、道路や上下水道も整備され、各地から訪れた人々で活気にあふれており、隔世の感がある。
私が生まれた直後に両親は職を求めて那覇に移った。小学校入学の時まで本部の祖父母のところで育った。祖母は子供のころ転び、肘を脱臼した。当時、その地域には医療はなく、そのまま放置されていた。醜く変形した腕は、農作業で鍬をふるった後にはしばしば激しく痛み、「あの頃今のような医療さえあればこんなに苦しまなくてもよいのに」と嘆いていた。
私は医学部卒業後、約10年間琉球大学に所属し臨床をやっていたが、期するところがあって昭和63年から医療行政官に身を転じた。宮古保健所赴任を皮切りに、県内各地の保健所で仕事をした。
平成21年の4月に県福祉保健部統括監となり23年度は部長に昇進した。統括監の内示が発表される数日前に総務部人事課から知事室に呼び出された。仲井眞弘多知事と直接面談することは初めてであったため相当に緊張した。
知事の前に着席するや否や、知事は一方的に話し始めた。「県立病院事業が短期借入金100億円となり、資金不足で破綻の危機に陥っている。これから三年間、特別に繰入金を増額し短期借入金を解消しようと思っている。しかし、これまでのように経営に無頓着ならば数年後は再び経営危機に陥る。そうなれば地域医療の核となっている県立病院は、医療の進歩に合わせて再投資することもできずじり貧になっていく。そうなれば困るのは住民である。君は他のことは何もしなくていい!県立病院の経営改革のことだけをやるように!」
当時、知事の面接を受ける他の部の統括監予定者は数人いたが、私との時間が一番長かったと聞いた。ともかく、顔を真っ赤にして県立病院経営再建を指示する知事の迫力に、これから待ち受ける責任の重さに身が引き締まったことを覚えている。
統括監就任後、県立病院事業についての知事説明を何度か行ったことがある。ある日私が、「県立病院を守るためには…」といった、当時盛んに使われていたフレーズを用いて説明を始めようとした。突然大声で「ダメだ!医療は日々発展向上している。県立病院も向上し発展する気概がなくてどうする!守ってばかりいてはダメだ!」と一喝された。その時、仲井眞知事はこれまでの知事とは違い県立病院に強い思いがあると確信した。
実際、老朽化した宮古病院の建て替え案件は、県立病院事業の10数年来の懸案であったが、短期借り入れがあまり大きくて、なかなか実行できなかった。知事が特別繰り入れをするといった決断をしなければ、宮古病院の新築はさらに遅れたであろう。
仲井眞前知事の県立病院事業に対する並々ならぬ思いが具体的形として実を結んだ事例が八重山においてもある。直接に恩恵を受けた八重山住民の方々にもほとんど知られてないエピソードである。今回、新聞社のご厚意で八重山地域の医療に仲井眞前知事がなしたことの幾つかを紹介したい。