安慶田光男前副知事の…

 安慶田光男前副知事の教員採用試験口利きや人事介入疑惑をめぐり、自民党が県議会に提出した百条委員会設置の動議が否決された。設置に反対した与党の発言が驚きだ。「動議の目的は、辺野古新基地に反対する翁長県政を攻撃することにあるのではないか」と言い切ったのだ◆県議会では、安慶田氏が八重山病院院長を務めた伊江朝次病院事業局長の進退や、八重山教育事務所の所長人事にも介入したとの証言が飛び出した。疑惑は八重山住民にとっても大きな関心事になりつつあるのに、議会が早々に追及を放棄したように見えることは納得できない◆しかも疑惑とは全く無関係な米軍基地問題を持ち出して野党を逆批判するのは、与党として県民の信頼に応える態度ではないだろう◆与党は、安慶田氏と諸見里明前教育長の法廷闘争が展開されていることや、県が第三者委員会を設置したことを百条委の設置を回避する理由に挙げている。しかし病院事業局長人事の問題などは訴訟の範囲外だし、第三者委員会と議会の調査が重複してはいけない理由はない◆辺野古移設を止めるためなら県政の問題にも目をつぶるという「オール沖縄」の論理が問われている。