財務省や防衛省の公文書をめぐり…

 財務省や防衛省の公文書をめぐり、改ざんや隠蔽が指摘される問題が相次いでいる。能力とモラルが日本一高い組織のはずだった官僚機構の不祥事は「メイド・イン・ジャパン」の信頼性をも根底から揺るがす残念な事態だ◆簡単に言ってしまえば「自らの責任逃れのためにウソをついていた」という問題なのだが、大小の差こそあれ、こんなことは一般の民間企業でも日常茶飯事。関わった人間がとことん正直にすべてを明かし、関与の度合いに応じてきちんと責任を取ることでしか、こうした問題は解決しない。どこかにウソが残り、誰かが責任逃れをしたまま幕引きすれば、必ず再発の芽を残すことになる◆最悪なのは、問題が闇から闇へ葬られるパターンだ。トラブルを覆い隠せば、穏やかで何事もない日常がまた始まる。しかし、行き着く先は救いようもない破局だ。逆に考えれば、問題が発覚したということは、どこかでまだ自浄作用が働いていることを示す◆まともな社会人であれば、スッキリ楽しく過ごせる一日などほとんどない。胃が痛くなるような毎日の連続が普通だ。一国の政治であれ一個人の仕事であれ、試されているのは対処力。臆せず正しく対処すれば、トラブルは改善や前進へのシグナルにもなる。